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心拍数は健康のバロメーター!40代以降の体調管理は心拍数を知ることが大切

公開日:2021.03.26
更新日:2025.03.12
 

走ったり、階段を登ったりするとドクドクと脈打つ心臓。

心拍数は一定時間内に心臓が拍動する回数のことですが、普段から心拍数を気にかけている人は少ないのではないでしょうか。

今回の記事では、40代以降の体調管理に心拍数がぴったりな理由を解説していきます。

「心拍数」が健康管理に役立つ理由とは

まず、「心拍数」がどのように健康管理に役立つのかを説明していきます。

数値として見られる「心拍数」は健康の指標

体温計を使うとどのくらい熱があるのかわかりますが、その他に体調の変化を読み取れるものとして心拍数が挙げられるのです。

年を重ねるごとにその日の体調が変化しやすくなり、よくわからないけどだるい感じがする……。という人も少なくないはず。

そこで、数値として目に見える心拍数は、自分の体調を測るバロメーターとして役立つといえます。

疲れていたり、熱があったりすると心拍数が高くなる

心臓が全身に血液を送り出すときに生じる拍動。この拍動の回数、つまり心拍数は、疲れていたり、体のどこかで不調があったりすると普段よりも高くなります。

そのため、普段の心拍数を把握しておくことで、ちょっとした不調を目で見て確認できるのです。

健康的な状態の心拍数の数値は?

では、健康的な状態の心拍数の数値はどのくらいになるのでしょうか。

一般の人なら1分間に60〜80回が平均心拍数

心拍数は、一般の成人であれば、安静時で1分間に60〜80回ほどが正常値とされています。

アスリートの場合だと、同じ安静時でも1分間に59回以下ほどと60回を切るような心拍数に。日本人間ドック学会によると、心拍数は1分間に45〜85回であれば問題ないとされています。

そのため、健康的に過ごせていると思うときの心拍数がこの数値であるかをまずは確認してみましょう。

体力不足や体調不良の場合は81回以上に増える

心臓は拍動することにより血液を体内に送る働きがあるため、体調が悪かったり、体力が落ちていたりすると、どんどん血液を送り出そうとして心拍数が高くなります。

こうしたときには心拍数が1分間に81回以上に増えるとされています。

そのため「体調が悪い」「いつもと違う感じがする」というようなときには、心拍数を確認してみて、平常時よりも心拍数が高くなっていないかを確認するようにしましょう。

男女別の40代の脈拍の正常値はどれくらい?

脈拍の速さには個人差がありますが、異常を見つけるためには、正常値を知っておくことが大切です。40代の脈拍は、どのくらいが正常値なのでしょうか。

男女別に脈拍の正常値を見ていきましょう。

男性

40代男性の脈拍の平均は72回です。

40代に入ると30代よりも筋肉量が落ち始め、それに伴って基礎代謝が低下するため、30代と比べると脈拍が少し遅くなることが多いです。40代の脈拍の平均値は70~80回程度なので、この範囲に収まっていれば必要以上に不安になる必要はないでしょう。

ただし脈拍の回数が大幅に少なくなっていたり増えていたりするのであれば、注意が必要です。40代になると、男性は生活習慣病のリスクが一気に高まります。高血圧や糖尿病などを発症すると、脈拍の回数が大幅に増える可能性があるため、定期的に脈拍を測り、もし数値に異常が見られる場合は、できるだけ早く病院を受診しましょう。脈拍が速いということは、心拍数も高い状態なので、放置していると心臓に過度の負荷がかかってしまいます。

また仕事で責任がある立場に立つことが増えたり、子どもの成長とともに経済的な負担が増えたりする40代は、ストレスを感じやすくなる世代です。過度のストレスによって脈拍が速くなることがあるため、意識的にストレスを発散するようにしましょう。

女性

40代女性の脈拍の平均は76回です。

女性の場合も加齢によって筋力が低下し、基礎代謝も落ちるため、30代と比べると脈拍が遅くなる傾向があります。ただし40代の脈拍の平均値である70~80回程度から大きく外れていなければ、それほど心配する必要はありません。

女性は40代後半頃から更年期に入ります。更年期は閉経の前後5年、合計10年を指しますが、更年期に入ると女性ホルモンの分泌が急激に少なくなり、自律神経のバランスに影響が出ることがあります。更年期は明確に◯歳からと決まっているわけではなく、個人差があるため、早い方では40代前半に更年期によく見られる症状が現れるかもしれません。

自律神経には脈拍を調整する働きもあるので、更年期に入ると脈拍に異常が出てくる可能性が高くなります。激しい運動をしていないのに、急に動悸が激しくなったり息苦しさを感じたりすることもあるかもしれません。また更年期にはその他にも身体的・精神的にさまざまな症状が現れるため、それがストレスになって脈が速くなる可能性もあります。

万が一急に動悸が起き、脈が速くなった場合は、横になったり椅子に座ったりして、安静にしましょう。ほとんどは一時的な症状なので、しばらくすると治まります。深呼吸をして副交感神経を働かせると、落ち着きやすいです。

もし安静にしても動悸や脈拍がなかなか治らなかったり、頻繁に動悸が起きたり脈が速くなったりするようになったのであれば、更年期以外に原因があるかもしれません。自己判断で「更年期だろう」と決めつけるのではなく、できるだけ早く病院を受診しましょう。また更年期が原因の場合も、病院を受診して適切な治療を受けることで、症状が軽減できる可能性があります。

健康管理のためには心拍数を知っておくことが大事

心拍数は、体調の変化や体力不足などにより高くなるため、普段から心拍数を知っておくことが健康管理のポイントになります。

安静時の心拍数を普段から測っておく

まずは、起きたときや座っているときの心拍数を測るようにしましょう。

安静時の心拍数を知っておくことで、ちょっとした体調の変化を心拍数から読み取れるようになります。

心拍数を測るのが難しい人はツールを使うのがおすすめ

心拍数を測るのが難しそう……。と感じる人は、心拍計を使ったり、心拍数を測るスマートウォッチを使ったりするのがおすすめです。

心拍数を測るのが手間だと感じないように、便利なツールを活用して、その日ごとの心拍数をチェックできるようにしましょう。

自分の心拍数を知って健康を管理

心拍数は人間が生きるために必要不可欠なもの。日頃から心拍数を把握しておくことで、自分の体の変化を簡単に確認できます。

近年では、心拍数を手軽に測れる便利なツールも登場しているので、そうしたものを活用しながら自分の心拍数をチェックするようにしましょう。

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