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がんサバイバー!2つのがんを乗り越えて活躍する石井直方先生の魅力とは

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ダイエットを頑張っているけど、効果が出にくいとお困りの方へ

       

年齢とともにお腹、太もも、ヒップなどによく見られる肌表面の「凸凹」。これは、血行やめぐりの滞りなどが原因でできる脂肪と老廃物の固まりです。

食事・運動のダイエットだけでなく、美容面でも凸凹ケアをしましょう!肌触りの凸凹が和らぎ、後ろ姿も好印象に!

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監修者

・ヘルスケアコーディネーター ・株式会社310LIFE / 代表取締役社長 ・日本初Google公式 Fitbit Friend

大木 都

病院の立ち上げ運営に携わったり、1,000名以上への個別パーソナルコーチング経験から「日本らしく、ちゃんと続けられる」ヘルスケアが何より大切で効果が高いと感じています。また、自分自身が過労で入院した経験も活かし、忙しい毎日の中でも実際に続けられるヘルスケアメソッドを研究し、スマートウォッチなどのヘルステックツールの活用を推奨している。

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監修者

・東京大学名誉教授 (東京大学健康ダイナミクス学社会連携講座・主任) ・JOC評議員 ・日本ボディビル・フィットネス連盟副会長

石井 直方

2020年3月まで東京大学 大学院教授、2020年6月、東京大学名誉教授。
専門は身体運動科学、筋生理学、トレーニング科学。

1981年ボディビルミスター日本優勝・世界選手権第3位、1982年ミスターアジア優勝、2001年全日本社会人マスターズ優勝など、競技者としても輝かしい実績を誇る。

少ない運動量で大きな効果を得る「スロトレ」の第一人者。
エクササイズと筋肉の関係から老化や健康についての明確な解説には定評があり、テレビや雑誌でも活躍中。

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今や日本人男性の2人に1人、日本人女性の3人に1人がかかるといわれるがん。依然として治療の難しい病気ではありますが、医療の進歩によって根治が見込めるがんも増えてきました。

筋肉研究で知られる東京大学名誉教授の石井直方先生も、60代に2つのがんを経験したがんサバイバーの1人です。

今回は石井先生とエイジレスプラス編集長の大木都(さと)が対談。石井先生ががん治療で経験したことや治療を経て学んだことなどについて、お話を伺いました。

この記事でわかること

60代に2つのがんを経験した石井先生のがん治療のあゆみ

がんを経験して改めて気づいた健康・筋肉の重要性

がんを克服した石井先生の今後の展望

60代に入り2つのがんを経験

——大木:先生は学生時代から体を動かし、筋肉を鍛えてこられたんですよね。

石井先生:
はい。私は学生時代から筋トレに励み、大学院へ進学の傍ら、日本ボディビル選手権大会で優勝するなど、とにかく体を鍛えてきましたので、健康には自信がありました。
しかし、60代になって「悪性リンパ腫」「肝門部胆管がん」という2つのがんを経験。特に肝臓がんの一種である肝門部胆管がんにかかったときは、およそ12時間に及ぶ手術で肝臓の2/3を切除を切除しました。

 

——大木:それはとても大変でしたね…。がんの治療中、特に記憶に残っていることはありますか?

石井先生:
胆汁を飲まなければならないといわれた時はびっくりしました。
肝門部胆管がんでは、胆管内にチューブを留置して胆汁を体外に出す処置をすることがあるんです。この処置をすると、体に必要な胆汁が外に流れ出てしまうため、体外に出た胆汁を再び取り込むために胆汁を飲まなければなりません。
そこで私は自分の胆汁をコーラに混ぜて飲みました。

——大木:え!!ご自身の胆汁をコーラ割に?!それは、なかなかできない経験ですね…。

がん治療も貴重な経験ーー体の回復のために熱心に取り組んだ

石井先生:
私はがんにかかったとき、「これも貴重な経験だから、いかさなきゃ」と思いました。だから治療にも前向きに取り組めたんです。
私のあまりの前向きさに、看護師さんも「こんな前向きな患者さんははじめてです」と驚いていました。

——大木:がんにかかると落ち込んでしまう方が多いと思います。でも先生は今もとても素敵な笑顔で、こちらがお元気をもらえる程です。持ち前の前向きさで積極的に治療に取り組まれたのですね。

ちなみに、治療にあたって特に心がけたことはなんですか?

石井先生:
肝臓を3分の2ほどを切除する12時間に及ぶ手術をしたのですが、その手術2日後からスクワットを開始しました。これは、手術後に寝たきりになっている時間が長いと、回復が遅くなるといわれたからです。
スクワットの成果はもちろん、もともとの体力もあってみるみる回復し、手術の2週間後には退院できました。今では、病気の面影もないくらい元気に過ごしていますよ。

——大木:肝臓を切除してすぐのトレーニングに加えて2週間後の退院はなかなか誰にでも出来ることではないように感じますが、事実なんですよね。

このような実例を伺えると、もしも自分が病気になっても「見習って頑張ろう!」って思える気がします。

がん治療を経験して改めて気づいた健康の重要性

——大木:2つのがんを経験して、先生はどんなことを感じられましたか?

石井先生:
体を鍛えてもがんにかからなくなるわけではありません。
しかし基礎的な体力をつけておき、生活習慣病などの基礎疾患を予防することで、万一がんにかかった場合でもなんとか生き延びられるということは、身を持って学びました。
若いうちに運動習慣を身に着け、筋肉や骨の健康を維持することは、がんを乗り越えるうえでも大切なことだと思います。

筋肉とがんの関係

石井先生:
また自身ががんにかかったことをきっかけに、筋肉とがんの関係についても学ぶことがありました。
たとえばある研究によれば、筋肉を動かすことで大腸がんを抑止する物質が出るといわれています。
また、私のように肝臓・胆嚢・膵臓などの消化器系のがんに罹患した方の場合、「大腰筋」と呼ばれる腰の筋肉が太い人のほうが術後の回復が早いといわれています。筋肉を鍛えることで、がんの発症・治療後の回復にもよい効果が期待できるといえます。

当事者だからできる研究をめざして

——大木:先生ががんを乗り越えて精力的に活動している姿は、他のがんサバイバーの方や現在治療を受けている方にも素敵な勇気を与えていると思います。

最後に、先生の現在のお取り組みや今後の展望についてもお聞かせください。

石井先生:
現在、私は文部科学省のプロジェクトに参加し、加齢による筋肉の低下「サルコペニア」を予防する方法についての研究を行っています。私自身が年齢を重ね、筋肉量が低下する年代の当事者になったからこそ、これまでの体験や経験を生かしながら研究を熱心に行えています。
これからも筋肉研究の専門家として、そしてがんサバイバーとして、精力的に研究に取り組んでいきたいと思っています。

——大木:末期がん治療さえも貴重な経験として、後世に活かすための取り組みに励んでいらっしゃるんですね!

先生の今後のご活躍もエイジレスプラスでは継続的に取材させていただき、石井先生のパワーを広くお伝えしていきたいと思います。本当に貴重なお話をありがとうございました。

この記事でわかったこと

若いうちから体を鍛えていたことでがんに打ち勝つことができた

筋肉を鍛えることでがんの予防・治療後の早期回復を目指せることもある

石井先生はがんサバイバーとして、現在も筋肉研究のプロジェクトに精力的に取り組む

最終更新日:2021.04.25

ダイエットを頑張っているけど、効果が出にくいとお困りの方へ

年齢とともにお腹、太もも、ヒップなどによく見られる肌表面の「凸凹」。これは、血行やめぐりの滞りなどが原因でできる脂肪と老廃物の固まりです。

食事・運動のダイエットだけでなく、美容面でも凸凹ケアをしましょう!肌触りの凸凹が和らぎ、後ろ姿も好印象に!

サプリメントとボディジェルを使ったマッサージの2つのアプローチで、ハリのある若々しい身体を目指しませんか?

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