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閉経後は人生を楽しめる黄金期に突入|6つのメリットも解説

公開日:2024.02.25
更新日:2025.02.14
 

「閉経って何が起こるの?」「更年期や閉経が怖い」など、体の変化に不安を感じている女性も多いのではないでしょうか。

メディアではデメリットばかり拡散される傾向にあるので、どうしても不安になってしまいますよね。しかし、実際にはデメリットばかりではなく、閉経によるメリットもたくさんあるのです。

そこで今回は、閉経の基礎知識やデメリット・メリットなどを解説します。閉経後のポジティブな変化や楽しみ方を知り、不安を和らげるヒントを得られるので、ぜひ最後までご覧ください。

閉経とは?

「更年期」とは、「閉経」を挟んで前後10年間のことをいいます。では、閉経するとどのようなことが起こるのでしょうか?

生理が12カ月間こないと「閉経」

「閉経」とは卵巣機能が低下し、生理が永久に停止することをいいます。

生理が来ない状態が12カ月以上続くとき、1年前をさかのぼって「閉経」とするのが一般的です。つまり、12カ月間たたないと閉経したかどうか分からない、ということになります。

閉経すると女性ホルモンの分泌がなくなる

閉経すると女性ホルモンの分泌がなくなり、女性の体にさまざまな不調が現れます。

循環器疾患にかかりやすくなったり、骨がもろくなったり……さまざまなデメリットがあることは確かです。

しかし、閉経することで女性の心と体にうれしいメリットもたくさんあります。閉経について正しい知識を付け、閉経後の人生も楽しめるように前もって「心の準備」をしておきましょう。

閉経後は健康的な生活習慣を心掛ける

閉経後は女性ホルモンの分泌がほとんどなくなるので、筋力や骨量が低下してしまい、閉経前にはかかりにくかった生活習慣病や骨粗しょう症などにかかるリスクが高くなります。また筋力が低下することで血行が悪化しやすいため、冷えや肩こりなどにも悩まされやすいです。

これらのリスクを軽減して生き生きと生活するには、適度な運動習慣を作ったり栄養バランスの取れた食事を意識したりして、規則正しく健康的な生活を心掛けることが大切です。

閉経後に意識したい生活習慣のポイントやおすすめの対策はこちらのページでご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

知っておこう! 閉経のデメリット

閉経のデメリットは、テレビや雑誌などで目にする機会も多いのではないでしょうか。女性ホルモンは体全体の若さを保つ役割があるので、閉経によるデメリットがあることは確かです。

骨粗鬆症のリスクが上がる

閉経後、女性は「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」のリスクが上がります。

なぜなら「骨芽細胞(骨を作る細胞)」を活発にする女性ホルモン「エストロゲン」が、閉経によって激減するからです。

すると骨の代謝バランスが崩れてもろくなり、簡単に骨折しやすい状態になってしまいます。

動脈硬化が起こりやすくなる

閉経すると、女性は「動脈硬化」を起こすリスクも高まるので注意が必要です。

女性ホルモン「エストロゲン」には、血管を強くしなやかに保つ作用があります。LDL(悪玉)コレステロールを抑える作用もあるので、閉経前の女性はそれほど動脈硬化の心配がありません。

しかし閉経後は「エストロゲン」の分泌がなくなり、LDL(悪玉)コレステロールが増加するので、動脈硬化を起こしやすくなります。動脈硬化が進行すると血管が破裂して脳出血に至る恐れもあるため、閉経後は特に気を付けなければなりません。

生活習慣病リスクが跳ね上がる

閉経すると、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病リスクも大幅に上昇します。

女性ホルモン「エストロゲン」には食欲を抑制したり、内蔵脂肪がたまるのを防いだり、健康的な体を保つための作用が多くあります。しかし閉経後は「エストロゲン」の欠乏によって肥満になりやすく、生活習慣病リスクが上昇してしまうのです。

さらに、老化に伴い筋肉量も低下してしまうため、ボディラインを保つのが難しくなります。見た目がスリムなのに高血糖や脂質異常症を発症している「隠れ肥満」も、閉経後の女性に多い傾向があるので注意してください。




うれしいことも! 閉経のメリット

閉経には多くのデメリットがありますが、悪いことばかりではありません。見方を変えれば、女性にとってうれしいメリットも多くあります。

月経がなくなる

閉経を迎える大きなメリットの一つは、月経がなくなることです。

月経があるだけでも煩わしいのに、つらい月経痛に悩まされてきた方も多いのではないでしょうか。閉経を迎えるということは月経がなくなるということです。これまで月経痛やそれに伴う頭痛、吐き気、月経過多などに悩まされていた方も、閉経後はそれらの悩みから解放されます。

また月経痛と同じくらいつらい症状に、PMS(月経前症候群)があります。体の不調だけでなく精神的な落ち込みも感じてしまうPMSは、分かっていてもコントロールが難しく、つらい思いをしてきた方も多いはずです。

個人差はありますが、PMSは月経の1〜2週間前から症状が現れることが多いため、これまで月の半分以上を万全ではない状態で過ごしていた方もいるでしょう。月経がなくなればPMSもなくなるので、毎日を快適に過ごせるようになります。

子宮筋腫が小さくなる

代表的な婦人科系疾患の一つである「子宮筋腫」が小さくなることも、閉経のメリットです。

子宮筋腫は、女性ホルモン「エストロゲン」の影響で肥大します。子宮筋腫が大きくなると、月経痛が重くなったり月経過多による貧血が起きたりしてしまいます。また大きくなり過ぎた場合は、手術も受けなくてはなりません。

しかし閉経して「エストロゲン」の分泌がほとんどなくなると、子宮筋腫が縮小するため、手術を受けなくても済む可能性が高いです。

月経による卵巣や子宮の発病リスクが減る

月経による卵巣や子宮の疾患の発病リスクが抑えられることも、閉経を迎えるメリットです。前述した子宮筋腫が小さくなることに加え、同じく「エストロゲン」に影響を受けて症状が悪化する子宮内膜症も、閉経後には改善しやすくなります。

ただし、閉経後は子宮体がんや子宮肉腫、卵巣がんなどの発症リスクが高まります。婦人科系疾患のリスクが完全になくなるわけではないので、定期的に検診を受け、異変を感じた場合は速やかに医療機関を受診しましょう。

妊娠する不安からの解放

閉経は、妊娠する不安からの解放です。

妊娠・出産は女性にとってすばらしい出来事ですが、体にとっては命がけ。受精して胎盤が作られ、お腹の中で赤ちゃんを育てて産み出すのは大きな負担です。

しかし、閉経すれば妊娠することがなくなります。妊娠する不安から解き放たれ、安心して満ち足りた性生活を送れるようになるのです。

ファッションを自由に楽しめる

閉経後は月経漏れを気にしなくていいので、真っ白なワンピースやタイトなパンツスタイルも思いのまま。

いつでも自由に服を選べるので、ファッションの楽しみが広がります。おしゃれが好きな人にとっては、とてもうれしいメリットの一つです。

ビジネスや旅行の計画を立てやすい

閉経すれば、生理のことを心配せずにスケジュールを決められます。

生理があると、どうしても心や体のバランスを崩してしまうものです。特にビジネスにおける重要なミーティングや遠方への出張は、体の周期を考慮しながら慎重に予定を組まなければなりません。

しかし生理がなくなれば、いつでも自由に計画を立てられます。日本に住んでいるなら、温泉旅行に行きやすくなるのもうれしいポイントです。

閉経後に訪れる女性の「黄金期」

閉経以降、女性はエネルギーが急激に増大する時期だといわれています。女性は、シルバーになる前に「黄金(ゴールド)」と呼ばれる時期を持っているのです。

男性ホルモン優位になり活力があふれる

閉経や更年期を過ごした後、55〜65歳の女性は「黄金期」といわれる時期に突入します。

閉経によって女性ホルモンが減少する一方で、男性ホルモンが優位になります。すると、男性ホルモン「テストステロン」が女性を活力的にしてくれるのです。

「テストステロン」は行動力を上げたり、リーダーシップを発揮させたり、とにかく力強いい活力を女性に与えてくれます。更年期が終わった後は、まさに人生を楽しめる「黄金期」がやってくるのです。

女性ホルモンの不安定さから解放される

「黄金期」は、女性ホルモンの不安定さから解放される時期です。

個人差はありますが、生理がある時期はエストロゲンの波によって心身の不調が定期的に訪れます。また、更年期は女性ホルモンの激減によって、心と体にさまざまな不調が起こります。

しかし「黄金期」を迎えれば、女性ホルモンの不安定な波に悩まされることはありません。生理やホルモンバランスを気にする必要がなく、人生を自由に楽しめるすばらしい時期を迎えます。

閉経後こそ楽しい人生の始まり! 更年期はゴールドの準備期間!

更年期や閉経は、女性にとってネガティブな印象が強いでしょう。

しかし、閉経も見方を変えればたくさんのメリットがあります。「更年期はつらい……」とあまり悲観的になり過ぎず、体の変化を前向きに捉えることが大切です。

閉経後は、月経のトラブルから解放され、女性にとって活力あふれる「黄金期」に突入します。エネルギーに満ちる時期が待っているので、更年期はゴールドを楽しむための土台作り期間と考えて、わくわくしながら過ごしましょう。

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