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更年期障害は治療するべき?受診するタイミングと検査内容、治療法を解説【医師監修】

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更年期だって怖くない!自然体で若々しくいるための新習慣

       

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40代を過ぎて更年期に近づくと、体調が変化しやすく、見た目も気分もどんより。

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※1年齢に応じたお手入れ

監修者

・東京美容外科 婦人科医 ・日本産婦人科学会 認定専門医 ・日本女性心身医学会 ・日本生殖医学会 ・PILLクリニック新宿院長

宮本 亜希子

2006年兵庫医科大学卒業。現在東京美容外科と分娩取扱クリニックで勤務。
専門は産婦人科全般で周産期、婦人科美容、アンチエイジングなど女性の悩みに寄り添う。
性教育やHPVワクチンの普及、女性のQOLの向上にも尽力。
3児の母でもあり、自身の経験を生かし、診療やメディア活動も行なっている。
また、音声アプリclubhouseやTwitterのスペース機能、東京美容外科YouTube等で「あっこ先生」としてNGのないトークで人気を集めている。

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「これって更年期障害?」「こんなことで婦人科へ行ってもいいの?」など、更年期障害で婦人科へ行くかどうか迷っている人が多いのではないでしょうか。

更年期世代の女性は、心と体にさまざまな症状が現れるもの。しかし「更年期だから」と我慢したり、不調を放っておくのは危険です。

「更年期障害」の症状だと思っていたものが、実は別の重大な病気だったケースも多くあります。そこで今回は、婦人科医の宮本先生に「更年期障害チェック」について教えていただきました。

この記事でわかること

更年期って何?更年期障害は病気?
更年期障害チェック
更年期障害は治療できる?検査や治療方法とは?

「更年期」って何?「更年期障害」は病気?

まずは「更年期」について正しい知識をつけるところから始めましょう。「更年期」「更年期障害」の違いを明確に理解し、自分の現状を把握してみてください。

「更年期」はすべての人に訪れるライフステージ

「更年期」とは、「乳児期」「思春期」と同じライフステージの名前です。

「更年期」の時期は閉経前5年間、閉経後5年間のトータル10年間を指します。そのため「更年期」は人によって異なりますが、日本人の閉経の平均年齢は50.5歳なので、だいたい45〜55歳が更年期の時期です。

「更年期」だからといって、すべての女性にツラい症状が出るわけではありません。「更年期」と「更年期障害」は、切り離して考えるようにしましょう。

「更年期障害」とは更年期の時期に現れる症状

「更年期」は、閉経に向けて女性ホルモンが急激に減少していきます。女性ホルモン減少の影響で現れるさまざまな不調が「更年期障害」です。

ただし「更年期」だからといって、すべての女性に「更年期障害」の症状が出るわけではありません。

「更年期障害」の症状が現れるかどうかは、その人の性格や人間関係、環境要因などもに関係しています。抗うつ剤が必要になるほどふさぎ込んでしまう人もいれば、全く症状が出ずに次のステージへ進んでしまう人もいるのです。

「更年期」が終わる頃の身体は女性ホルモンがない状態に慣れるので、「更年期障害」は自然となくなります。70歳や80歳で更年期障害の人はいません。

これって病気?更年期障害?「更年期障害」チェック

「更年期障害」は、人によってさまざまな症状が現れます。

中でも「更年期障害」特有の症状は、ホットフラッシュや発汗など自律神経の乱れによる不調です。めまいやふらつき、肩こりや頭痛がひどくなる人もいます。

ただし「更年期障害」の症状は非常に多く、症状だけで判断するのは困難です。年齢や身体の状態に当てはめながら、以下の項目をチェックしてみてください。

▼「更年期障害」チェック

  • 「更年期」世代の女性である
  • 自律神経の不調がある
  • 生活の質を下げるほど症状がツラい
  • 「更年期障害」以外に原因となる病気が見つからない

上記のチェック項目に当てはまる場合は「更年期障害」の可能性があります。気になる場合は、婦人科やその他の医療機関を早めに受診しましょう。

また、更年期障害以外に症状の原因となる病気が見つからないかどうかは婦人科以外の科でも診てもらいましょう。例えば動悸があった場合、不整脈がないかどうか循環器内科も受診する、ということです。

「更年期障害」で婦人科を受診するタイミング

「更年期障害かも」と思っても、婦人科に慣れていない人は「こんなことで婦人科へ行っていいの?」と感じてしまうかもしれません。では、どのようなタイミングで婦人科に相談すればいいのでしょうか。

「更年期」の時期で症状がツラいとき

「更年期」の女性で、症状がツラいと感じたら婦人科を受診してください。

「更年期障害」は症状が非常に多く定義が難しい「不定愁訴」なので、本人がツラいと思えば治療できます。

「更年期障害だから」と自己判断して、生活の質が下がるほどツラい症状を放置するのは危険です。「更年期障害」ではなく他の病気かもしれないので、我慢せずに医療機関を頼ってください。

症状があって他に病気が見つからないとき

「更年期」の女性で他に原因となる病気がないと診断されたときは、「更年期障害」の治療を始めるタイミング。

例えば頭痛が増えたと思ったら、はじめは神経内科や脳外科で検査をしてもらいます。そこで腫瘍や頭痛の原因になる病気が見つからなかったとき、はじめて「更年期障害の頭痛でしょう」という診断になるのです。

「更年期」は不快な症状の原因が分からず、いくつも病院を回って薬ばかりが増えてしまうこともあります。そんなときは一度婦人科に相談して、更年期障害かどうか診てもらうことで解決するかもしれません。

「更年期障害」の検査方法

「更年期障害」の相談で婦人科を受診したら、どのような検査をするのでしょうか。事前に検査方法を把握し、婦人科へ行くために心の準備をしておきましょう。

問診と各種検査

更年期障害の相談で婦人科を受診したら、まずは問診で月経の状態や症状について詳しくお話します。

過去や現在の病歴、ストレスの原因などを聞かれる場合もあるでしょう。まずはお話をしていく中で「更年期障害」かどうか診断していきます。

「更年期障害」が疑われ、ホルモン補充療法が必要な場合は各種検査に移るのが一般的です。

▼更年期障害の検査

  • 身長・体重の測定
  • 血液検査
  • その他(内診や子宮がん検診なども同時に行うこともあります)

検査項目は医療機関によって異なりますので、詳しくは診断を受けるクリニックで確認してみてください。

必ずしもホルモン値を測るわけではない

「更年期障害」の検査だからといって、必ずしも血液検査で女性ホルモンの数値を見るわけではありません。

なぜなら、血液検査で女性ホルモン値の低下を見ると、余計に不安になって「更年期障害」の症状が強くなってしまう方もいらっしゃるからです。寒いなあと思った日に低い気温の数値を聞いて余計寒く感じるように、です。
「更年期障害」は心理的要因も大きいため、医師によっては血液検査を勧めない場合もあります。

40代前半で閉経するにはまだ早いのに、女性ホルモンが低下している人であればホルモン補充が必要なので血液検査をします。しかし45〜50歳以降の女性なら、基本的には女性ホルモンの数値が下がっていても当たり前です。

女性ホルモンの数値がどうしても知りたかったり、ホルモン補充療法を行うか迷っているときは、血液検査をしてもいいでしょう。しかし、数値を見て余計に症状が出てしまいそうなら、血液検査はしなくてもいいかもしれません。

お話をするだけで終わることもある

症状の原因がストレスや環境要因によって起こっているものなら、お話をするだけで終わる場合もあります。

「更年期」世代になると、仕事や介護など、さまざまな問題が生じやすくなるもの。
少し前は「空の巣症候群」と言って子供達が巣立っていって空虚感を感じ、気持ちが不安定になることとも重なる人も多かったですが、晩産化が進む現代では、更年期に小さいお子さんがいて、子育てと仕事や介護が重なる人もいるでしょう。
もし症状がストレスによって起こっているものなら、問題を解決しないと根本解決には至りません。

「更年期障害」の治療において、メンタルケアは非常に重要です。医師が「カウンセリングをしたほうがいい」と感じる場合は、適切なアドバイスと漢方の処方だけ等で終わることもあります。
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「更年期障害」の治療方法

「更年期障害」の治療は、ホルモン補充療法だけではありません。漢方やプラセンタなど、さまざまな治療法があります。

ホルモン補充療法

ホルモン補充療法は、女性ホルモンを補うことで「更年期障害」を改善する方法です。

ホルモン補充療法に使用されるお薬は「飲み薬」「塗り薬」「貼り薬」があります。ホットフラッシュや発汗など、「更年期障害」の代表的な症状に対して効果的です。

漢方やプラセンタ療法

ホルモン補充療法ができない人には、漢方やプラセンタ療法による治療を行います。

ホルモン補充療法は女性ホルモンが血栓症のリスクを上げてしまうため、血栓症の既往のある人や、子宮体がん乳がん等女性ホルモンと関連するがんの既往がある人は行えません。また、喫煙をしている人はそもそも喫煙により血栓症のリスクが高まっているので、ホルモン補充療法は不向きです。漢方やプラセンタ療法で対応します。

精神的な症状が強いときはうつの治療も

不安やイライラなど精神的な症状が強い場合は、抗うつ剤や抗不安剤などの薬を使うこともあります。

環境的な要因が強い場合は、カウンセリングによる治療も効果的です。医師にお話を聴いてもらえるだけで、心が晴れて症状が改善されることもあります。

「更年期障害」の症状が出ない人もいる

「更年期」はライフステージの名前なので、すべての女性が平等に経験するもの。

しかし「更年期障害」は、人によって起きない人もいます。何も不調を感じることなく閉経して、その後も元気に過ごせるケースもあるのです。

「更年期」は必ずきますが、「更年期障害」は人によってくるかどうか分かりません。適切に準備をしながらも恐れすぎず、楽観的に過ごしておくといいでしょう。

他の病気がなければ「更年期障害」!症状が気になるときは婦人科へ

「更年期」とは、閉経の前後10年間のことを示すライフステージです。「更年期障害」は、「更年期」に女性ホルモン減少が原因で起こる症状のことをいいます。

ただし「更年期」の女性であっても、すべての不調が「更年期障害」ではないことを覚えておいてください。「更年期障害」の症状だと思っていたら、他の重大な病気を見逃してしまったケースも多くあります。

「更年期障害」は不定愁訴なので、本人がツラいと思えば治療可能です。気になる症状があるときは迷わず婦人科の医師に相談し、適切な治療を受けるようにしましょう。

この記事でわかったこと

更年期は誰もが経験するライフステージ、更年期障害は更年期に起こる不快な症状
更年期世代の女性で他に原因となる病気が見つからないときは更年期障害と診断される
更年期障害の症状は婦人科で治療できる

最終更新日:2022.02.17

更年期だって怖くない!自然体で若々しくいるための新習慣

ほてり、めまい、肩こり、疲れやすさ、気持ちの落ち込み、イライラ…
40代を過ぎて更年期に近づくと、体調が変化しやすく、見た目も気分もどんより。

いつまでも若々しく、健康的にキレイでいたいなら、早めのエイジングケア(※1)が必要です。毎日コツコツ継続することが、若々しさの維持につながります。

エイジングケア(※1)を習慣化するなら、毎日続けやすいサプリメントで、身体の内側からケアをしましょう。

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※1年齢に応じたお手入れ

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