疲れやすくなってきた、いつも身体がだるいと感じる方へ
若いころと比べると、年齢を重ねるごとに、少しの生活習慣の乱れで疲れを感じやすくなってきます。
健康な身体や肌を保つためには、バランスの取れた食生活や適度な運動、質の良い睡眠が非常に重要です。
しかしながら、忙しい日々の中でどれも完璧にこなすことは難しいはず。そんな時に、考えたいのが、サプリメントで不足している栄養を補うことです。
いつまでも元気で美しくいたい、そうお考えの方はぜひこの機会に検討してみましょう。
目次
「眼の疲れをとりたい」「なんだかすっきりしない」など、目元からくる疲労を感じているのではないでしょうか?
現代に生きる私たちはパソコンで仕事をしたり、プライベートでスマホを使ったりと、眼球を動かさない傾向にあります。さらにテレワークが広がっている今、さらに視野が狭くなることで脳疲労やメンタルの不調、身体の歪みにまで影響が出てしまうのです。
そこで今回は、国際メンタルビジョントレーニング協会代表理事 臨床心理士・公認心理師の松島雅美さんに「眼球体操」について教えていただきました。
眼球体操のやり方
眼球体操の必要性
眼球体操の効果
目の神経は、首の付け根にある「上頭斜筋」「小後頭直筋」「大後頭直筋」「下頭斜筋」とつながっています。
眼球を動かさない生活が続くと、首のうしろや肩こりがツラくなってしまうのです。眼球体操を行うことで、目の疲れだけでなく肩こり・首コリのケアにもつながります。
また、目元の疲れがとれるとまぶたが軽くなるので、目がパッチリと開いて顔の印象もアップします。
手をグーの状態にし、顔の前で腕をまっすぐ伸ばします。親指を立て、親指の爪あたりを見つめてください。
目は親指を見つめたまま、顔だけゆっくり左右に振りましょう。眼球の奥や首の後ろが引っ張られているのを感じながら、左右に5往復行います。
次は親指を見つめたまま、首だけ上下に振ります。
早く動かすとストレッチにならないので、しっかり伸びていることを確認しながらゆっくり行うのがポイントです。目の奥と首のストレッチを感じながら、上下に5往復行います。
人間の目は通常、近くを見るときには眼球が外側から内側へ寄ってきます。
しかしパソコンやスマートフォンを長時間使っている人は、目の奥の伸び縮みがうまくできなくなるのです。近くの見すぎで眼球の動きが鈍くなっている人は、1回行うだけでもかなりすっきりしてくるでしょう。
顔の前で腕を伸ばし、親指を立てます。両眼で親指をしっかり見つめ、親指をくっきりと見るイメージでピントを意識的に合わせてください。
親指を見つめたまま、ゆっくりと両目を寄せていきます。
ギリギリまでピントを合わせることを意識しながら、寄り目の状態を作ってください。視界がぼやけてピントが合わなくなったら、親指を見つめながらピントが合うところまでゆっくり戻します。
ピントを意識しながら、目を寄せる・戻すの動きを5往復繰り返します。
外出自粛やリモートワークが続く生活の中で、遠くを見ることが極端に減っている人も多いのではないでしょうか。
そんな日常でも、意識的に遠くを見るようにすることが大切です。窓がない部屋で過ごしている人は、奥行きのある写真をご用意ください。
窓の外を見て、3m以上遠くのものにピントを合わせます。奥行きがある写真を使う場合は、できるだけ遠くを見つめるような感覚でピントを合わせてください。
ここでは、ぼんやり遠くを見つめるのではなく「3m以上遠くのものにピントを合わせる」というのがポイントです。
目のピント機能を調整することで、左右の目の偏りが解消されます。物が見えにくいときや、身体のバランス調整に効果的な眼球体操です。
眼球体操の効果は、目の疲れ回復だけではありません。眼球の神経は脳に繋がっているため、脳疲労やメンタルの不調、身体の歪み改善にも効果が期待できます。
心の状態は、脳の「前頭前野」という部分が司っています。
「前頭前野」は眼球と繋がっており、眼球体操をすることで「前頭前野」の血流がアップ。「前頭前野」が活性化すると、脳の疲れやメンタルの不調をケアする効果も期待できます。
「前頭前野」とは「脳の最高司令塔」といわれる部分で、思考や記憶、判断力や意思決定などの中枢です。「前頭前野」が疲労していると、心の状態にも不調が現れます。
私たちの手には右利き・左利きなどの利き手があるように、目にも「利き目」があります。
「利き目」とは、ピントを合わせに行く方の目です。何かものを見ようとするとき、無意識に利き目を働かせてピントを合わせています。
「利き目」は、必ずしも利き手と同じ方というわけではありません。利き手と「利き目」の左右が異なるとバランスを取りにくく、身体まで歪みが生じやすくなってしまうのです。
ピントを合わせる眼球体操を行うことで、目の偏りを解消できます。すると身体の歪みが改善されてバランスが整うので、見た目の印象アップにもつながるでしょう。
眼球体操を行うと、身体の柔軟性が上がることが分かっています。
なぜなら、人間の身体のバランスは85%が目でコントロールされているからです。目の使い方が歪んでいると、身体まで歪んでしまうといわれています。
眼球のストレッチをすると身体のバランスがよくなり、柔軟性が上がります。継続することで身体の歪みまで解消されていくので、習慣として眼球体操を取り入れていくことが大切です。
眼球体操は目が疲れたときのケアだけでなく、肩こり・首こりのケアにも役立ちます。
現代人はパソコンやスマートフォンを見ている時間が長く、眼球をあまり動かしていません。眼球は脳とつながっているため、目の動きが衰えると脳やメンタルの不調を引き起こすことがあります。
さらに、目の使い方が歪んでいると、身体のバランスまで歪んでしまうのです。脳やメンタルの不調、身体の歪みを改善するためにも、ぜひ今日から眼球体操を習慣化してみてくださいね。
首の筋肉やピントを意識しながら眼球を動かすことがポイント
PC・スマホを見る時間が長い現代人は眼球の動きが衰えがち
眼球体操をすることで脳疲労やメンタルの不調、身体の歪みが改善する
この記事を動画で見たい方はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=87NCV3Uyix0
国際メンタルビジョントレーニング協会代表理事 臨床心理士・公認心理師
広島県生まれ。京都女子大学大学院修士課程修了。
大学院在学中から阪神淡路大震災時に開設された「兵庫県精神保健協会こころケアセンター」にて、被害者のPTSD・トラウマケアに携わる。その後、精神神経科クリニックで、うつ、摂食障害、パニック障害などのケア、教育機関においては子どもの発達、子育て支援、教育スタッフへの支援など、のべ2万人以上をカウンセリング。
その経験の中で心身の健康を一連の流れで理解し、心のケアを予防的に、さらに自己実現のために行う文化を日本で作りたいという思いから、心理学データを科学的かつ実践的に活用するための「方法や結果の見える心理学」プログラムを開発・提供している。
メンタルビジョントレーニングHP https://mentalvision.training/
疲れやすくなってきた、いつも身体がだるいと感じる方へ
若いころと比べると、年齢を重ねるごとに、少しの生活習慣の乱れで疲れを感じやすくなってきます。
健康な身体や肌を保つためには、バランスの取れた食生活や適度な運動、質の良い睡眠が非常に重要です。
しかしながら、忙しい日々の中でどれも完璧にこなすことは難しいはず。そんな時に、考えたいのが、サプリメントで不足している栄養を補うことです。
いつまでも元気で美しくいたい、そうお考えの方はぜひこの機会に検討してみましょう。