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体温と安眠の関係。質の良い睡眠を得るための体温管理法って?

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疲れやすくなってきた、いつも身体がだるいと感じる方へ

       

若いころと比べると、年齢を重ねるごとに、少しの生活習慣の乱れで疲れを感じやすくなってきます。

健康な身体や肌を保つためには、バランスの取れた食生活や適度な運動、質の良い睡眠が非常に重要です。

しかしながら、忙しい日々の中でどれも完璧にこなすことは難しいはず。そんな時に、考えたいのが、サプリメントで不足している栄養を補うことです。

いつまでも元気で美しくいたい、そうお考えの方はぜひこの機会に検討してみましょう。

監修者

・ヘルスケアコーディネーター ・株式会社310LIFE / 代表取締役社長 ・日本初Google公式 Fitbit Friend

大木 都

病院の立ち上げ運営に携わったり、1,000名以上への個別パーソナルコーチング経験から「日本らしく、ちゃんと続けられる」ヘルスケアが何より大切で効果が高いと感じています。また、自分自身が過労で入院した経験も活かし、忙しい毎日の中でも実際に続けられるヘルスケアメソッドを研究し、スマートウォッチなどのヘルステックツールの活用を推奨している。

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「睡眠の質を高めたい」「快適に眠りたい」と考えている人が多いのではないでしょうか。

質の良い睡眠を得るためには、毎日の中で自然と起きている体温の変化をコントロールすることが効果的です。体温変化を知って生活することで、睡眠の質を高められます。

この記事では、睡眠健康指導 上級指導士の大木さとが「質のよい睡眠に重要な体温変化のメカニズム」を解説します。

この記事でわかること

そもそも体温とは何なのか
睡眠中における体温の変化
質のよい睡眠を得るための方法

そもそも体温(体幹温度)とは?

一般的なワキで計測する体温の正常値は、成人の場合で36.0〜37.0度くらいです。

更に詳しく、直腸で測る場合はワキの下よりも0.5度ほど高くなり、口の中で測る場合はワキの下と直腸の中間くらいといわれ、計測場所で体温は異なります。

健康管理のためには、ご自身の普段の平均的な体温を知っておくことが大切です。しかし、ご自身の体温も1日の中で変動をしているので、平均を知るのにも計測する時間帯を同じにすることが大事です。

睡眠中における体温の変化

寝ている間、私たちの体温は無意識に変動しています。睡眠の質を上げるためには、体温の変化を正しく理解することが大切です。

体温が下がると眠気が起こる


1日の体温は寝ている間と起床時によって大きな変化があります。

1日の中での体温の変化とともに眠気を感じるようになっていて、午前と午後から就寝前では体温が比較的高くなります。そして就寝後に体温は下がります。実際、赤ちゃんが寝入る前に、手足がポカポカとしているのを感じたことがありませんか?それは、体温を下げるために手足から熱放散をしているからです。

就寝後の深い眠りをとれている時間帯は「成長ホルモン」が多く分泌されます。「成長ホルモン」は糖や脂質などの代謝を促進したり、肌をキレイに整えるために働きかけます。

睡眠の質が上がり、就寝後に深い眠りを得られること「成長ホルモン」の分泌も増えるので、健康促進や美容に嬉しい効果が期待できます。

目覚めに向けて体温が上がる


眠っている間は体温が低いままキープされ、目覚めに向けて体温が上がります。

深部体温が上がり、指先の皮膚温が変化することで準備が整い、健やかな目覚めを迎えるのです。起床すると体温は上昇していき、活発に過ごせるように変化していきます。

質のよい睡眠を得るための体温管理方法

質のよい睡眠を得るためには、寝具やパジャマ、寝る前の行動などを工夫して体温を上手にコントロールすることが大切です。ここでは、安眠のために効果的な体温管理方法を5つ紹介します。

自然素材の寝具・パジャマを使う

寝ている間は体温が変化しやすいように、自然素材の寝具やパジャマを使うのがおすすめです。

夏場でもエアコンを付ける場合は、長袖のパジャマを着用するといいでしょう。

冬場は、寒くても靴下を履くのはおすすめできません。靴下を履くと足から熱を発散しにくくなるため、体温コントロールがうまくできなくなる可能性があります。

寝室の気温と湿度を快適に保つ

寝室ではエアコンをうまく活用し、身体に負担がないように室温を調整しましょう。エアコンを活用して、快適な温度設定にするのがおすすめです。季節や地域によっても変動しますが、23〜26度で就寝すると良いでしょう。

また、気温だけでなく湿度も意識することがとても大切です。湿度が高いことで同じ気温でも室内の暖かさの感じ方が変わります。冬場も湿度を50〜60%に保っておくことで、体感温度が上昇して快適に過ごしやすくなります。

部屋の加湿は、ハウスダストなどの吸い込み防止にも効果的です。咳き込みによる途中覚醒を防ぎ、睡眠の質がより高まります。

寝る1〜2時間前に入浴する

入浴のタイミングは、就寝する1〜2時間前がおすすめです。

お風呂で一時的に体温を上げておくと、寝る前に体温が下がるので深い睡眠に入りやすくなります。就寝直前の高めのお湯での入浴は体温がなかなか下がらず、かえって寝付きが悪くなることもあるので注意しましょう。

質のよい睡眠を得るためには、38度くらいのお湯で25〜30分ほど入浴するのが効果的です。半身浴の場合は約40度のお湯で30分くらい、うっすら汗をかく程度の入浴がよいといわれています。

寝る前に白湯を飲む

就寝前のお風呂のあとは、水分補給をしましょう。身体を温めるためにもできれば白湯がよいですが、夏場は常温のお水でも構いません。

「トイレに起きるのが心配」と、寝る前に水分補給をしない人も多いのではないでしょうか。しかし、入浴すると汗をかくので、身体の中から水分が失われてしまいます。さらに就寝中は体温コントロールのため、寝始めてから90分〜2時間後にどっと発汗したり呼気でも水分をうしなうので補給が大切です。

そのため、寝る前に水分補給しておくと体温コントロールがしやすく、質のよい睡眠につながります。Fitbitを使っている人は寝る前の白湯で睡眠スコアが上がりやすくなるので、ぜひ試してみてくださいね。

日中に体を動かしておく

日中、とくに夕方に軽い運動をするのも、睡眠の質を上げるために効果的な方法です。

夕方に運動で体温を上げておけば、寝る前に体温が下がりやすくなります。運動をしていないときよりも体温が大幅に下がるため、質のよい睡眠が得られるのです。

また、国内外の研究において、運動習慣がある人は不眠が少ないことも分かっています。激しい運動は睡眠を妨げる可能性があるので、負担が少ない有酸素運動がおすすめです。

▼睡眠の質を上げるために効果的な夕方の運動

  • ウォーキング
  • 軽いランニング

ただし、就寝直前の激しい運動は、身体を興奮させてしまうので注意してください。就寝前にはベッドの上で行える軽いストレッチ程度のゆったりとした運動にしましょう。トレーニングは夕方の運動は就寝の3時間くらい前までに終わらせ、入浴で汗を流してから水分補給をして寝るのがベストです。

睡眠中の体温は変化する!体温コントロールで快適に過ごそう

睡眠の質を高めるためには、体温を上手にコントロールすることが効果的です。

寝る前までに体温が高まるように、座りっぱなしの1日だったらできれば夕方から身体が温まるような行動を意識してみてください。

寝具やパジャマは、体温調節しやすい自然素材のものを使うのがおすすめです。人によっては寝ている間は、よほど不快だと感じない限りは気付いて起きられない方もいらっしゃいます。その日の体調や室温・湿度を適切に調整し、快適に朝まで眠れる環境作りを心がけましょう。

また、ウェアラブル活動量計でご自身の体温をチェックすることもとてもおすすめです。Fitbitを着用したまま寝ると、就寝中の「皮膚温」を自動計測してくれます。

これは平均的な体温を0(ゼロ)として日々の体温変化をプラスやマイナスで比較してくれてとても簡単に体温変化が把握できます。例えば「夏に向けて体温が高くなっている!」という場合には掛け布団を夏掛けに変更する参考にもなりますよね。「皮膚温」も快適な睡眠を得るための目安にできますので、Fitbitをお持ちの方は「皮膚温」機能をご活用ください。

Fitbitの皮膚温について詳しく知りたい方はこちら

この記事でわかったこと

体温(体幹温度)とは通常ワキで計測する体内の温度で、正常値は36〜37℃程度
体温が下がると眠くなって就寝中は体温を低く保ち、体温が上がると覚醒する
質のよい睡眠のためには寝るための環境を快適に保ち、体温の調整を意識するとよい

この記事を動画で見たい方はこちら
https://youtu.be/RPWhMr0Vej8

最終更新日:2022.03.30

疲れやすくなってきた、いつも身体がだるいと感じる方へ

若いころと比べると、年齢を重ねるごとに、少しの生活習慣の乱れで疲れを感じやすくなってきます。

健康な身体や肌を保つためには、バランスの取れた食生活や適度な運動、質の良い睡眠が非常に重要です。

しかしながら、忙しい日々の中でどれも完璧にこなすことは難しいはず。そんな時に、考えたいのが、サプリメントで不足している栄養を補うことです。

いつまでも元気で美しくいたい、そうお考えの方はぜひこの機会に検討してみましょう。

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