疲れやすくなってきた、いつも身体がだるいと感じる方へ
若いころと比べると、年齢を重ねるごとに、少しの生活習慣の乱れで疲れを感じやすくなってきます。
健康な身体や肌を保つためには、バランスの取れた食生活や適度な運動、質の良い睡眠が非常に重要です。
しかしながら、忙しい日々の中でどれも完璧にこなすことは難しいはず。そんな時に、考えたいのが、サプリメントで不足している栄養を補うことです。
いつまでも元気で美しくいたい、そうお考えの方はぜひこの機会に検討してみましょう。
目次
「テレワークだと集中できない」「在宅ワークで肩こりや腰痛がツラい」など、長びく自粛生活のなかでさまざまな不快感を感じているのではないでしょうか。
外出できないときでも、自宅で上手に気分転換して心と身体の健康を保ちたいもの。そんなときは、メディカルアロマを活用したセルフケアがおすすめです。
今回の記事では、メディカルアロマスペシャリストの大工原忍さんに「集中力を上げるアロマ」や「テレワーク中におすすめのアロマ」を教えていただきました。
集中力を上げるアロマスプレーの作り方
血流をよくするアロマジェルの作り方
リラックスできるアロママッサージオイルの作り方
アロマというと、リラクゼーション作用を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
実は、メディカルアロマはフランスで「代替医療」として取り入れられている方法です。エッセンシャルオイルを正しく使用すれば、さまざまな効果・効能が期待できます。
メディカルアロマとは、エッセンシャルオイルの効果・効能を利用した代替療法の1つです。フランスでは日本の「漢方」と同じように扱われており、一部のエッセンシャルオイルは保険適用が受けられます。
▼メディカルアロマの効果
ここでは代表的な効果を取り上げましたが、上記以外にもさまざまな作用が期待できます。
メディカルアロマをセルフケアとして取り入れる場合は、香りを楽しんだり、肌に塗布するのが基本です。
▼メディカルアロマの使い方の例
上記の他、洗えない靴にアロマスプレーを吹きかけて使うのもおすすめ。カビてしまった革靴にアロマスプレーを吹きかけると、抗菌作用によってカビがキレイに拭き取れます。
朝は集中力を上げるアロマスプレーを使って、1日を快適にスタートさせましょう。在宅ワークで、なかなか気持ちを切り替えられないときにもおすすめです。
▼材料
「ローズマリー・シネオール」は、集中力アップに効果的なアロマです。
大手学習塾で「ローズマリー・シネオール」のアロマを使ったところ、正解率や回答率のアップが見られました。また、認知症の初期の方が「ローズマリー・シネオール」のアロマを使ったところ、海馬における神経細胞の再生が起こることも分かっています。
また、お菓子によく使われる「シナモン」の香りも交感神経の活性化に効果的です。その他、お好みでミントや柑橘系の香りをブレンドするといい香りに仕上がります。
無水エタノールが手に入らないときは、80%くらいのアルコールでも大丈夫です。濃度が低いアルコールを使う場合は、アルコールの量を多めにしてください。
無水エタノール約20mlに対し、精油20滴くらいで2%の濃度に仕上がります。
精油の量は目安です。「柑橘系の香りが好きだからグレープフルーツ5滴」「シナモンが苦手だから1滴」など、20滴の範囲で好みの香りに調整してみてください。
無水エタノール(アルコール)に精油を入れると、化学反応で白く濁り、少し温かくなりますが問題ありません。精油をアルコールになじませ、最後に精製水を入れてよく振ったら完成です。
精油はアルコールに溶けますが、水には溶けません。
精油を入れる前に精製水を入れてしまうと、精油が溶け込まないので注意してください。
また、精油を垂らすときはボトルを斜め45度に倒し、1滴ずつゆっくり垂らすのがポイントです。ボトルを逆さにしたり、振ったりすると、精油が多く出すぎてしまうことがあります。
集中力を高めるアロマスプレーは、さまざまな用途に使用できます。
通勤をするときは、マスクの内側に吹きかけるのがおすすめ。在宅ワークなら、仕事部屋やトイレのルームスプレーにするのも効果的です。
アロマのエッセンシャルオイルにはすべて抗菌作用があるので、靴のスプレーにも使用できます。ライフスタイルに合わせて、さまざまな用途で使ってみてください。
デスクワークや立ち仕事など、常に同じ姿勢で働いている人も多いはず。すると肩こりや腰痛、足のむくみなどが気になりますよね。
そんなときは、血流をよくするアロマの活用がおすすめです。昼はアロマジェルを使って、すっきり快適に過ごしましょう。
▼材料
「レモングラス」の精油は、血流をよくする作用が期待できます。
血流の改善は、肩こり・腰痛の改善や血栓のケアに効果的です。また、むくみや冷えを軽減する効果も期待できます。
痛みを伴う症状があるときは、鎮痛作用が期待できる「ウィンターグリーン」のアロマがおすすめ。ただし、入れすぎると湿布のような香りが強くなってしまうので注意してください。
「ローレル」のアロマも鎮痛作用が期待できます。「ウィンターグリーン」のアロマが苦手な人は「ローレル」で代用してもOKです。
華やかな花の香りの「イランイラン」は、筋肉をゆるめる作用が期待できます。肩こり・腰痛や筋肉痛のケアに効果的です。インドネシアでは新婚初夜のベッドで使われており、催淫作用もあるといわれています。
むくみをケアしたいときは、お酒のジンの香り付けとして使われる「ジュニパー」もおすすめです。ケアしたい症状や好みの香りに合わせて、精油の配合を変えてみてください。
ベースのジェル基材10gに対し、6〜10滴ほど精油を垂らすと3〜5%くらいの濃度になります。
濃度は濃ければ濃いほど作用が強くなるので、好みに合わせて配合を変えてみてください。爽やかな香りのアロマでまとめたいときや、すっきりしたいときは、レモングラスを多めに入れてもいいでしょう。
ジェルに精油を垂らし、スパチュラや木べらで混ぜたら出来上がりです。
ジェル基材で作るメリットは、皮膚への吸収が素早いこと。
ジェル基材は、ほとんどが水でできています。それに対して精油は油性成分、人の皮膚は脂溶性成分です。
精油は楽な方に移動したいので、ジェルに入れると早く皮膚へ移動してくれます。ただし冬にジェルを使うと、スースーして寒いので、冬はオイル基材を使ってもいいでしょう。
幅広い用途で使用できるアロマジェルです。
足のむくみが気になる人は、足に塗布してください。肩こりが気になる人は肩に、腰痛がツラい人には腰に塗布しましょう。
夜は、ゆっくりリラックスできるアロママッサージオイルを使いましょう。リラクゼーション作用だけでなく、肩こり・腰痛などのケアにも効果的です。
▼材料
「ラベンダー・アングスティフォリア」は抗炎症作用が期待でき、美肌ケアにも効果的なアロマです。リラクゼーション作用も高く、メンタルの安定作用も期待できます。
「ゼラニウム・エジプト」は、自律神経を整える作用が期待できます。「ゲラニオール」という成分には肌をふっくらさせたり、毛穴の収れん作用も期待できる成分です。
肌の乾燥が気になるときは、保湿作用が高い「フランキンセンス」がおすすめ。フランキンセンスは樹脂から採れる成分で、保湿や浄化作用が期待できます。
「フランキンセンス」がないときは、収れん作用が期待できる「パルマローザ」で代用してもOKです。「ラベンダー・アングスティフォリア」をベースに、お好みで調整してみてください。
オイル基材10mlに対し、精油を12滴ほど垂らすと3%くらいのマッサージオイルが作れます。
美容オイルとして顔に使いたい場合は、1%の濃度になるように精油の量を調整してください。ボディ用に作るなら3%の濃度でOK。オイル基材に精油を好きな分量で配合し、簡単に混ぜたら出来上がりです。
アロママッサージオイルは、ロールオンタイプのボトルに入れると便利です。
ロールオンタイプだと、ツボや気持ちいいところを刺激しながら塗布できます。ドロップ製とロールオンタイプ、使いやすい方を選んでみてください。
寝る前に、適量をとってハンドマッサージを行いましょう。
指の付け根や手首のくるぶし周り、ツボなどを気持ちいい圧でマッサージしてみてください。香りを楽しみながらマッサージすることで、リラクゼーション作用が高まります。
セルフマッサージはもちろん、家族やパートナーとマッサージし合うのも効果的です。脚の疲れが気になるときは、脚のマッサージにも使ってみるといいでしょう。
ウイルスには「エンベロープ」という脂溶性の膜がついています。精油成分は「エンベロープ」の中に入り込むことができ、抗菌・抗ウイルス作用によって感染症を防ぐ働きが期待できるのです。
▼呼吸器系に効果的な精油
呼吸器系全般のケアには「ラヴィンツァラ」「ユーカリラディアータ」がおすすめ。去痰作用や、鼻・喉の炎症を抑える作用が期待できます。
「ブラックスプルース」も、呼吸を楽にしてくれるアロマです。原液をマスクに垂らして使うと、咳止め作用も期待できます。
呼吸器系に効果的な3つのアロマをメインに、抗菌作用の高い「ティートゥリー」の精油をブレンドしてもいいでしょう。ジェル基材を使って胸に塗ると、天然の咳止めジェル感覚で使用できます。
▼鎮静作用が期待できるアロマ
免疫力を高めるためには、ストレスケアを行うことも大切。自粛生活が続く中でストレスを感じるときは「プチグレン」「ラベンダー・アングスティフォリア」の精油が効果的です。
「プチグレン」に含まれる「アントラニル酸ジメチル」という成分は、抗不安作用が期待できます。「ラベンダー・アングスティフォリア」も、リラックス作用や抗炎症作用が期待できる成分です。
この2つを使ってマスクスプレーを作ったり、原液をマスクの内側に垂らしてそのまま使うことで、長引くマスク生活も快適に過ごしやすくなります。身体の不調だけでなく心の声に耳を傾けて、メンタルケアも忘れずに行いましょう。
精油は香りを嗅ぐだけでなく、実際に身体の中に入っていくもの。だからこそ本当に品質が確かな精油を見極め、効果・効能がしっかり分析されている精油を使うことが大切です。
▼精油の選び方
人気のアロマ「ラベンダー」ですが、ラベンダーにも10種類以上あり、それぞれ成分分析や効果・効能が異なります。きちんと学名が表記され、成分分析データがロットごとに出ているものを使うようにしてください。
メディカルアロマというと、少し難しいイメージがあるかもしれません。
しかし実際には、とても手軽に取り入れられます。自粛生活が長引く今こそ、楽しみながらメディカルアロマを取り入れるのがおすすめです。
効果・効能が科学的に証明されているので、フランスでは実際に医療現場で使われています。感染症対策やストレスケアにも効果的なので、ぜひ生活の中にアロマを取り入れてみてくださいね。
集中力にはローズマリー・シネオールをベースにブレンドする
血流改善にはレモングラスをベースにブレンドする
リラックスにはラベンダー・アングスティフォリアをベースにブレンドする
この記事を動画で見たい方はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=0bEKwEOBnCY
97年度準ミスワールド日本代表モデル、キャスター、女優、タレントとして活動後、メディカルアロマを学び、インストラクターの資格を取得。本場の医療アロマを学ぶため渡仏。帰国後、メディカルなアロマテラピーを主とした株式会社エクサスコーポレーション設立。現在、芳香産業全般に貢献。社団法人日本オーソフィトセラピスト協会理事長、日本アンチエイジング歯科学会理事。
Instagram @shinobu.aroma
HP http://www.aroma.cx/
Clubhouse @shinoaroma
疲れやすくなってきた、いつも身体がだるいと感じる方へ
若いころと比べると、年齢を重ねるごとに、少しの生活習慣の乱れで疲れを感じやすくなってきます。
健康な身体や肌を保つためには、バランスの取れた食生活や適度な運動、質の良い睡眠が非常に重要です。
しかしながら、忙しい日々の中でどれも完璧にこなすことは難しいはず。そんな時に、考えたいのが、サプリメントで不足している栄養を補うことです。
いつまでも元気で美しくいたい、そうお考えの方はぜひこの機会に検討してみましょう。