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夏は汗をよくかくので脱水対策のために水をたくさん飲む方も多いでしょう。しかし暑いからと体を冷やし過ぎると、体がむくみやすくなってしまいます。むくみが気になる方は、小まめにトイレに立つ、階段を上ったり下ったりするなどして、足首を積極的に動かしましょう!
足首は疲れがたまりやすいので、そのままにすると足全体の血流が滞ります。すると足がむくみ、夏なのに下半身の冷えを感じるようになります。さらに冷房が効いた部屋に長時間いると下半身がさらに冷えてむくみが悪化。このような状態になる前に、足首をしっかりケアして血流を回復させることが大切なのです。
足を触ると感じるゴリゴリの正体は、筋肉を構成する筋線維の収縮。筋線維には「アクチン線維」と「ミオチン線維」の2つがあり、筋肉に負荷がかかるとぎゅっと連結して固まります。そのため、ゴリゴリしている所を押すと痛みを感じるのです。
しかし力を入れていないときでも足がゴリゴリしてしまうのは、なぜなのでしょうか。それは足にたまった老廃物が筋肉の収縮の原因になっているからです。老廃物はリンパや筋肉が適切に動けば流れていくのですが、むくみを感じるほど足の血流が停滞していると、どんどん蓄積していき、体の機能を低下させてしまいます。
足が冷房で冷えてしまうと、体にさまざまな悪影響をもたらします。例えば、血流の悪化です。足、特にふくらはぎは筋肉の収縮によって血液を全身に循環させる役割を果たしており、第二の心臓とも呼ばれています。しかし足の血流が悪くなると、食べたものが消費されずに脂肪として蓄積します。さらに冷房で体が冷えていると基礎代謝が落ちるので、余計に痩せにくい体になってしまうのです。また、むくみも血流の悪化によって引き起こされるので、負の連鎖によって下半身太りしてしまいます。
先述した通り、脚がむくみやすくて太い方は血流が停滞している可能性が高いので、足首をほぐして柔らかくすれば、解消できる可能性が高いです。足首は、歩く・立つなど下半身の動きの起点。体を支えるための疲労がたまりやすいので、意識的に足首を動かして血流の停滞を防ぎましょう。
忙しい方や運動習慣がない方におすすめなのが、足首スロー回しです。詳しいやり方は後述しますが、適当にグルグル回すのではなく、1周15秒かけて回すと、ふくらはぎが柔らかくなり、足の末端まで血が巡って冷えが改善します。足のむくみやだるさでお悩みの方は、ぜひ試してみてください。
では足首スロー回しのやり方を詳しく見ていきましょう。
イスに座り、右足を左ももの上に置く。右足のうちくるぶしの後ろのくぼみに右手の親指、右足前側中央の骨の間のくぼみに右手の人さし指を押さえる。
右の足指の間に、左手の指を奥まで入れ、軽く握る。左手で右足を、足先に向かって軽く引っ張りながら、1周15秒かけて回す。右回し・左回しを連続して3回行い、逆足も同様に行う。
距骨は足首の前側中央の、くぼみの横にある骨。この骨の周囲が詰まってすき間が狭くなったのが固い状態。距骨を押さえ、足首を伸ばしながら回します。
足首のスロー回しをする際、ゴリゴリしている部分をマッサージすることで、より血流が促進されむくみやだるさが解消できます。しかし、ゴリゴリした部分を強く押し過ぎてしまうのは避けてください。
先述した通り、ゴリゴリの正体は筋線維が固まったものです。強い力で押してしまうと、筋肉が傷ついて痛みが残ってしまう可能性があります。強い圧力をかけなくても、リンパや血流はなでる程度で十分効果が期待できるので、優しくマッサージしましょう。
M.Mさま(39歳)
昔からむくみやすく、足首にくびれがない“サリーちゃん足”でした。10日間、仕事の合間に足首を回転。
老廃物が流れたのか、足が軽くなり、太さが1.1cm減。夕方になってもむくまないようになりました。
結果
※個人の感想です。実感には差があります。
※この記事はfracora会員向け冊子 fracora+2018年8月号に掲載された内容をもとに作成しています。