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50代の顔のたるみには5つの原因がある!自宅でできる対処法も解説

公開日:2024.02.29
更新日:2025.02.27
 

50代の方の中には「顔のたるみが気になる」「たるみを改善したい!」など、フェイスラインの衰えに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

顔のたるみはメイクで隠しにくいし、とにかく老けて見えるので、できるだけ早めに対処したいですよね。

そこで今回は、50代特有の顔のたるみの原因や、適切な対処方法を解説します。

50代特有の顔のたるみの原因とは?

肌のたるみは、皮膚の表面だけが垂れ下がっているわけではありません。

皮膚の断面図を見ると、上から「表皮→真皮→脂肪→筋肉→骨」という層が形成されています。各層でさまざまな問題が起こり、結果としてたるみが顕在化するのです。

ここからは、50代特有のたるみの原因を具体的に解説します。

コラーゲン・エラスチン不足

老化による「コラーゲン」「エラスチン」の減少が、顔のたるみを起こす原因の一つです。

コラーゲンやエラスチンを作り出すのは、真皮にある線維芽細胞です。線維芽細胞の働きを活性化する成分に女性ホルモン「エストロゲン」がありますが、エストロゲンは閉経前後の更年期になると分泌が大幅に低下してしまいます。そのため、50代はコラーゲン・エラスチンが不足してしまいやすいです。

真皮の「コラーゲン」「エラスチン」が減ると肌が水分を保てなくなり、皮膚表面のハリや弾力が失われてしまいます。すると皮膚の引き締めがなくなるので、肉や脂肪が垂れ下がってきてしまうのです。

脂肪が多くても、表皮が引き締まっていればたるみは起こりません。しかし老化によって表皮のハリがゆるくなると、たるみが目立つようになります。

脂肪の減少

顔の脂肪が減るとハリがなくなるので、たるみの原因になります。

特に頬骨の上は脂肪が減りやすく、皮膚が余ってたるみやすい部分です。目頭から頬の中央に向けて斜めに入る「ゴルゴライン」も、頬上のボリュームロスが原因で起こります。

頬上の脂肪が減少し、頬下の脂肪が残っていると、下たるみに見えてしまうこともあります。40〜50代になると顔全体の脂肪が減りやすく、ハリ感がなくなってしまうので注意が必要です。

また50代になると更年期による自律神経の乱れにより、消化機能が低下し、食欲不振になってしまう方もいます。食欲不振で栄養が十分に摂取できないと、より脂肪が減少しやすくなるため、肌のハリが失われてしまいがちです。

ただし、人によっては女性ホルモンの減少によって、脂肪が燃焼しにくくなって、逆に太りやすくなることもあります。

筋膜の緩み

ほうれい線、口角周りやフェイスラインのたるみは、筋肉の表面にある筋膜のゆるみが原因で起こります。

筋膜はSMAS層ともいわれており、皮膚を支える土台とも言える部分です。筋膜が老化してゆるむと肉や脂肪が引き上げられなくなるので、頬周りや口元がたるみ、ほうれい線ができてしまいます。

コラーゲンは筋膜を構成している成分の一つです。前述した通り、50代は女性ホルモンの分泌が急激に減少することにより、コラーゲンの生成量が減ってしまうため、筋膜がよりゆるみやすくなります。

骨の萎縮

多くの人が気づいていないところですが、骨の萎縮もたるみの原因です。

40〜50代になると、老化によって骨が削れてしまいます。しかし周りの皮膚の量は変わらないので、ハリが保てなくなってたるみが起こるのです。更年期は女性ホルモンの分泌量の減少によって、骨のカルシウム吸収率が低下するため、さらに骨の萎縮が起こりやすくなります。

額やこめかみ、頬骨や鼻横の骨は萎縮しやすい部分。また、あごの骨が削れるとフェイスラインの皮膚が垂れ下がり、二重あごの原因になります。

急激なダイエットによる皮膚余り

特殊な例ですが、急激なダイエットによる皮膚余りもたるみの原因です。

脂肪を急激に減らすと、脂肪が落ちる速度に皮膚の引き締まりが追いつきません。前述した通り、更年期は自律神経の影響で消化機能が衰えやすくなるので、過度にダイエットをすると必要な栄養が摂取できず、思った以上に体重が落ちてしまう恐れがあります。

ダイエットをするときは、栄養バランスを考慮した食事をきちんと取り、健康と肌のために適切なやせ方を意識しましょう。

50代の顔たるみの正しい対処法:セルフケア編

50代はさまざまな要因が組み合わさることにより、顔のたるみが加速しやすい傾向にあります。顔のたるみを改善し、これ以上のたるみを防ぐために、50代におすすめのセルフケアをご紹介します。

フェイスマッサージを行う

50代が顔のたるみを改善するなら、フェイスマッサージを行いましょう。

マッサージを行うことで血行が促進され、リンパの流れも改善されるので、蓄積した老廃物が排出されやすくなります。「忙しいのにあれこれケアを行うのは大変」という方は、毎日のスキンケアを行うついでに、顔の筋肉を意識しながらスキンケアコスメを付けていくだけでも、マッサージになります。たるみが気になる箇所に、やや力をかけて引き上げるようにマッサージしましょう。

スキンケアの際にマッサージを行うことで、指の肌滑りが良くなるため、肌への摩擦によるダメージを防げます。強く力をかけ過ぎると、逆に顔のたるみを促進してしまう恐れがあるので、注意してください。

紫外線対策を徹底する

たるみを防ぐためには、日頃から紫外線対策を徹底することが大切です。

紫外線には「UVA」「UVB」の2種類があり、「UVA」は波長が長く肌の奥深くまで入り込みます。真皮に到達すると「コラーゲン」「エラスチン」を損傷させるため、肌の弾力がなくなってたるみの原因になるのです。

「UBA」は年中を通じて照射量が多いといわれているので、夏以外でも日焼け止めを塗るようにしてください。

「UVB」は波長が短く、強いダメージを与えてしみの原因になります。夏に照射量が多いので、夏は特に紫外線対策を徹底しましょう。

光老化に効果的なスキンケアを使う

紫外線の「UVA」によって皮下組織が損傷し、老化することを光老化といいます。

光老化を軽減させるためには、美容成分「ビタミンA類(レチノイド)」の使用が効果的です。「ビタミンA類(レチノイド)」の効果は研究で実証されており、表皮に対する光老化の軽減に高い効果が期待できます。

医薬品としてドクターの処方が必要なのは「トレチノイン(レチノイン酸)」という成分です。市販の化粧品だと「レチノール」「レチナール」という成分で配合されており、ドラッグストアでも購入できます。

老化対策には「エクソソーム」や「ヒト幹細胞」もおすすめ

たるみを含めた肌の老化対策を行うなら、「エクソソーム」や「ヒト幹細胞」もおすすめです。

エクソソームは、体にある全ての細胞から放出される小胞です。細胞間の情報伝達を行う役割を持ち、美容分野だけでなく、医療分野でも近年注目を集めています。美容分野では、肌のターンオーバー促進やたるみの改善、しわの改善、しみ予防などの効果が期待できるといわれている成分です。

ヒト幹細胞とは、ヒト由来の幹細胞のことです。幹細胞は細胞を作る材料となる細胞のことで、分裂して自分と全く同じ細胞を作り出す「自己複製能」と、自分とは異なるさまざまな細胞を作り出す「分化能」という機能を持ちます。ヒト幹細胞の中には、細胞の活性を促す物質や成長因子が豊富に含まれており、美容分野ではそれらのみを抽出した「ヒト幹細胞培養エキス」が用いられています。ヒト幹細胞エキスは、肌の弾力を作り出すコラーゲンやエラスチンを作り出す「線維芽細胞」の働きを活性化させる効果が期待できるのが特徴です。

FRACORAのたるみケア用スキンケアコスメには、エクソソームやヒト幹細胞を配合したものがあります。こちらのページでご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

顔たるみに効く栄養を摂る

顔のたるみを改善するには、たるみに効果が期待できる栄養を摂ることも大切です。

以下のような栄養素を多く含む食品を意識して食事に取り入れ、体の内側からたるみの改善を促進しましょう。

栄養素 働き 多く含まれる食品
タンパク質 皮膚や骨の材料となる 肉・魚・卵・大豆製品
大豆イソフラボン 肌のハリを高め、コラーゲンやエラスチンの生成を促進する 大豆製品
ビタミンC コラーゲンの生成をサポートする ブロッコリー・パプリカ・ピーマン・キウイフルーツ
ビタミンA 皮膚や粘膜の健康を維持する
肌の潤いを維持する
ブロッコリー・にんじん・かぼちゃ
鉄分 コラーゲンの生成をサポートする レバー・カツオ・小松菜・ほうれん草

逆に摂取を控えたいのが糖質です。糖質は三大栄養素の一つで、生きていくには欠かせない栄養ですが、糖質が分解される際にコラーゲンが壊れてしまうので、摂取し過ぎると肌のハリが失われてしまいます。また体内で糖とタンパク質が結合すると、たるみを引き起こす「糖化」が起きてしまうため、糖質の摂り過ぎは避けしましょう。

50代の顔たるみの正しい対処法:美容医療編

50代の方で、本格的に顔のたるみを改善したいなら、美容医療を受けるのも一つの方法です。たるみに効果のある美容医療を2つご紹介します。

ハイフで治療する

筋膜のたるみをケアするためには、美容皮膚科で行う「ハイフ」という治療がおすすめです。「ハイフ」は熱を入れて筋膜の表面を焼き、皮膚の奥から引き締めてフェイスラインを引き上げていきます。

「ハイフ」は機械の製造会社によってさまざまな種類がありますが、熱で引き締めるという構造は基本的にどれも同じです。中には「目周りのたるみ」「二重あごの改善」など、部分的な悩みに特化したハイフもあります。

糸(スレッドリフト)やフェイスリフト手術による治療

フェイスラインのたるみには、糸(スレッドリフト)やフェイスリフト手術による治療も効果的。

糸(スレッドリフト)とは、肌に特殊な糸を入れてたるみを釣り上げる治療です。真皮や脂肪、筋膜など全体的なたるみを補います。

「フェイスリフト手術」は、さらに本格的なたるみ治療です。ゆるんでしまった筋膜や皮膚自体を切って縫い縮めるので、たるみ改善に高い効果を発揮します。

たるみの原因は表皮だけじゃない!本格ケアを視野に入れてみるのも

フェイスラインのたるみは、表皮だけでなく「筋膜」「骨の萎縮」などさまざまな原因によって起こります。

皮膚表面のたるみには紫外線対策やスキンケアを徹底し、たるみにくい肌を目指すことが大切です。まずはホームケアでしっかりとたるみ対策をしていきましょう。

それでも改善されない場合には、美容皮膚科なら「ハイフ」「糸(スレッドリフト)」などさまざまな方法でのたるみ治療が可能です。スキンケアでは対処しにくいたるみもケアできるので、「あれこれ試してみたけど効果を感じられない…。」という人は、一度検討してみてはいかがでしょうか。

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