オンラインイベント

白髪や薄毛には頭皮ケアが有効? 白髪のメカニズムや頭皮ケアの効果を解説

公開日:2022.06.17
更新日:2025.02.27
 

「髪質が悪くなってきた……」「ボリュームダウンや白髪が気になり始めた……」など、加齢による髪の毛の悩みを抱えているのではないでしょうか?

髪の毛の若々しさを保つためには、頭皮ケアをしてあげることが効果的です。頭皮ケアはリラクゼーション効果だけでなく、髪の悩みを改善する効果も期待できます。

そこで今回は、白髪・薄毛になるメカニズムや、おすすめの予防方法をご紹介します。本記事を参考にして若々しい健康的な髪の毛を目指しましょう。

白髪になるメカニズム

白髪が目立つようになると、一気に老けた印象になってしまうため、お悩みの方も多いのではないでしょうか。白髪を予防・改善するには、まず白髪になるメカニズムを理解しておくことが大切です。

まずはどうして白髪になるのかを詳しく見ていきましょう。

白髪になる原因

白髪になる原因は、髪の毛の黒色の元となっているメラニン色素がうまく作れなくなってしまうことが原因です。

メラニン色素は、メラノサイトと呼ばれる色素幹細胞によって作り出されます。色素幹細胞は毛根の奥深くにあり、ここで作られたメラニン色素が毛髪に与えられることで、黒い髪の毛が生えてきます。

しかし加齢や遺伝的要因などによってメラノサイトがメラニン色素をうまく作れなくなったり、メラノサイト自体が減少したりすると、毛髪にメラニン色素が十分に与えられないため、白髪が生えてしまうのです。メラノサイトが存在しているにもかかわらず、メラニン色素が生成されずに白髪になる状態は休止型、メラノサイトが減少して白髪になる状態は欠失型と呼ばれます。

生活習慣で白髪は予防できる?

白髪になるのは、加齢や遺伝的な要因が代表的な原因ですが、栄養不足や睡眠不足も、白髪を引き起こす原因です。そのため、生活習慣を改善することで、白髪予防につながる可能性はあります。

髪の毛の健康も、体と同じように栄養が必要不可欠です。髪の毛は「ケラチン」と呼ばれるタンパク質で作られていますが、栄養が偏った食事でタンパク質が不足すると、メラニン色素の材料となる「チロシン」という物質が減少するため、白髪ができやすくなってしまいます。メラノサイトの活性を促す鉄分や亜鉛の不足も、白髪ができやすくなる原因です。

また分解する際にミネラルやビタミンを多く消費する化学合成添加物の食べ過ぎも、白髪の原因になります。化学合成添加物が多く含まれているのは、インスタント食品や冷凍食品、スナック菓子などです。食生活を改善して栄養バランスの取れた食事を意識し、化学合成添加物を避けることで、白髪予防に効果が期待できます。

睡眠不足が白髪の原因になるのは、メラノサイトの働きが低下してしまうからです。また十分に睡眠が取れていないと、細胞を老化させる活性酸素を除去する働きを持つ「メラトニン」と呼ばれるホルモンの分泌が少なくなります。髪を生やす細胞が活性酸素によるダメージを受けてしまうことも、睡眠不足によって白髪ができやすくなる原因と考えられるでしょう。質の良い睡眠を十分に取ることで、メラノサイトが活性化され、活性酸素から受けるダメージから細胞を守れるため、白髪予防に効果が期待できます。

薄毛になるメカニズム

加齢による髪のお悩みの中でも、白髪と並んで多いのが「薄毛」です。

髪の毛には、成長期・退行期・休止期からなる「毛周期」と呼ばれるサイクルがあります。成長期に髪の毛が伸び、退行期に抜け落ち始める仕組みです。休止期は次の髪の毛が生えるまでの待期期間で、完全に髪の毛が抜け落ちた状態になります。

遺伝やストレス、睡眠不足、血行不良などの原因で毛周期のサイクルが乱れると、成長期に髪の毛を作り出す「毛包」が十分に成長せず、髪の毛が太く濃く成長する前に抜けてしまうため、薄毛が目立つようになってしまいます。

白髪や薄毛には頭皮ケアがおすすめ?

頭皮ケアは、白髪や薄毛の対策に効果が期待できる可能性があります。

健康な髪の毛の成長には頭皮環境を整えることが大切です。頭皮ケアを正しく行えば、頭皮環境が改善し、白髪や薄毛のお悩みが軽減するかもしれません。白髪や薄毛のお悩みを軽減するには、継続して頭皮ケアを行い、頭皮環境を整えることが大切です。

ただし間違った頭皮ケアをしてしまうと、逆効果になることもあります。また頭皮ケアを行ったからといって、必ずしも白髪や薄毛が改善するわけではありません。

頭皮ケアで期待できる効果はどんなもの?

頭皮ほぐしやリンパケアを行うことで、髪の毛にどのような変化が得られるのでしょうか?

髪の毛質やボリューム感が改善する

頭皮ケアを続けて行うことで、髪質の改善効果が期待できます。

▼頭皮ケアで期待できる効果

  • 髪の毛のツヤが良くなる
  • 毛先が収まりやすくなる
  • ボリュームのある印象になる

年齢を重ねると、どうしてもヘアスタイルの収まりが悪くなりがちです。また、髪の根元がペタンと寝てしまい、薄い印象に見えてしまうこともあります。

加齢による髪の毛の悩みを改善するためには、土台になる頭皮環境をケアしてあげることが大切です。頭皮ケアを継続することで、若々しい印象の髪の毛を取り戻せます。

白髪を予防する効果も期待できる

頭皮ケアを長く継続していくことで、白髪の増加を予防できます。

黒髪が白髪に変わるのは、頭皮にある色素幹細胞の機能が低下するためです。しかし、再び色素幹細胞が働きやすい環境になると、白髪の髪も、黒髪に戻ることがあります。

頭皮ケアを長期的に続けていくと「毛先が白くて根本が黒い」という髪の毛が出てくることもあります。白髪が増えてきた人も、諦めずに頭皮ケアを続けていくことで改善しやすくなるでしょう。

頭皮ケアのメカニズムとは?

頭皮をほぐすと、どうして髪の毛の悩みが改善に向かうのでしょうか。頭皮ケアのメカニズムについて、横田先生に分かりやすく教えていただきました。

頭皮は老廃物がたまりやすい

人間の体は血液が循環し、各細胞に必要な栄養を届けています。

血液が届けた栄養で細胞活動し、最終的に老廃物になったものを回収しているのが「リンパ」です。

血液は心臓というポンプが付いているので、心臓が動くことで全身を巡ります。体を温めるだけでも、全身の血行を良くすることは可能です。

しかし、老廃物を回収する「リンパ」は筋肉運動でしか流れません。体や顔の筋肉は日常生活の中で動かせますが、頭にある「前頭筋」「側頭筋」「後頭筋」は筋肉運動ができないのです。

筋肉運動が苦手な頭部は「リンパ」が滞りやすく、老廃物が少しずつ蓄積していきます。

頭皮をほぐすことでリンパを流れやすくする

頭の筋肉を指でほぐすと、頭皮で滞った「リンパ」が流れやすくなります。

「リンパ」の流れが良くなると、蓄積した老廃物を回収してくれます。頭皮に老廃物がなくなると細胞の働きが良くなるため、髪質改善やボリューム、白髪の改善が期待できるのです。

髪の毛の悩みを改善するためには「血行を良くする」「リンパを流す」の2つを意識することが効果的。ほぐして流す頭皮ケアを行うことで、頭皮環境が整って髪質がどんどん良くなります。

頭皮ケアは何歳から始めれば良い?

「もう遅いのでは?」「時間がかかるのでは?」など、頭皮ケアについて不安に感じている人も多いのではないでしょうか。ここでは「頭皮ケアを始めるべき年齢」や「効果が出るまでの期間」について解説します。

頭皮ケアに「遅すぎる」はない!

頭皮ケアは、何歳からでも「遅すぎる」ことはありません。

70代や80代から始めた方でも、頭皮ケアを継続することで髪質改善に向かった例は多くあります。「もう遅いから」と諦めず、気になったときから頭皮ケアを始めましょう。

60代の女性が1年で改善した実例も

薄毛が気になっていた60代女性は、頭皮ケアを1年間続けることで別人のように変化しました。

頭皮ケアを始める前までは、分け目から頭皮がはっきり見えてしまうほどの状態でした。しかし頭皮ケアを1年間続けることで、髪質や髪の密度が驚くほど改善へ向かったのです。

▼薄毛に悩む60代女性が行ったこと

  • サロンでの定期的なケア
  • 毎日のホームケア

髪の毛1本1本の立ち上がりが良くなり、根元のボリューム感が復活。頭皮ケアによってキューティクルも整い、ツヤのある若々しい髪になりました。

髪の毛が若々しくなると、見た目の印象も見違えるように変わります。魅力的な印象に変わった60代女性は、なんと東京都内で男性に声をかけられるようになったそうです。

頭皮ケアの効果が出る期間は個人差がありますが、毎日のホームケアを熱心に行うことで実感しやすくなります。頭皮ほぐしは自分でも簡単にできるので、ぜひ気付いたときから始めてみてください。

髪質は何歳からでも変えられる! 頭皮のリンパケアで老廃物を流そう!

加齢によって髪の収まりが悪くなったり、薄い印象に見えたりするのは、老廃物の蓄積が一つの原因です。

頭皮ケアを続けてリンパの流れを良くすることで、髪の毛の悩みは改善に向かいやすくなります。頭皮環境を改善して細胞の働きを良くすることで、白髪予防の効果まで期待できるのです。

頭皮ケアは70代、80代からでも継続することで髪質改善に向かいます。髪の毛の印象が変わると全体的な印象も変わっていくので、ぜひ今日から頭皮ケアを始めてみてください。

Facebook X Instagram LINE