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足の総合病院の先生が解説!「健康寿命」が伸びる歩行速度と健康状態セルフチェック法!

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キレイな人はもうはじめています!自然体で若々しくいるために1日でも早いエイジングケア(※1)を取り入れませんか?

       

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いつまでも若々しく、健康的にキレイでいたいなら、早めのエイジングケア(※1)が必要です!毎日コツコツ継続することが、若々しさの維持につながります。
エイジングケア(※1)を習慣化するなら、毎日続けやすいサプリメントで、身体の内側からケアをしましょう。

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※1年齢に応じたお手入れ

監修者

・医療法人社団青泉会下北沢病院 理事長・医師 ・日本皮膚科学会認定専門医 ・アメリカ皮膚科学会上級会員 ・アメリカ皮膚外科学会上級会員 ・日本医療研究開発機構再生医療評価委員プログラム兼オフィサー ・日本足病フットケア学会評議員

久道 勝也

日本皮膚科学会認定専門医、アメリカ皮膚科学会上級会員、アメリカ皮膚外科学会上級会員、日本医療研究開発機構(AMED) 再生医療評価委員およびプログラムオフィサー、日本足病フットケア学会評議員

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若い頃は走り回っていたのに、気づけば徐々に日常生活で歩くことが少なくなって「歩くと足がだるい…」なんて感じてはいませんか?また、昨今のテレワーク普及において、家の中で一日中座っている時間が多くなった方も増えていますよね。

実は、足の健康や歩行の維持は「健康長寿」を維持する上でとても重要な役割を果たすことが実証されています。しかし日本人は歴史的に見ても、足や歩行に対してあまり関心を向けていないんです。

そこで今回は、アジア初の足の専門病院「下北沢病院」を開院された久道勝也先生に、長寿につながる歩きかたのコツや足の健康を維持する重要性についてお話していただきました。

足の健康状態をセルフチェックする方法も教えていただいたので、ぜひ最後まで御覧ください。

この記事でわかること

久道先生が足の専門病院を開院した理由
足の健康と寿命の関係
足の健康状態をセルフチェックする方法

久道先生がアジア初の足の総合病院を開院した理由

下北沢病院は、アジア初の足の総合病院です。まずはじめに、久道先生が足の総合病院を開院した理由について教えていただきました。

人間が死ぬときに下る「3つの階段」

人間が死ぬときのパターンは決まっていて、それを「3つの階段を下る」といいます。

▼人間が死ぬ時に下る「3つの階段」

  • 1段目……歩けなくなる
  • 2段目……排泄が適切にできなくなる
  • 3段目……食べられなくなる

最初に歩行の維持ができなくなり、次にトイレにいけなくなって、最後に食べられなくなって死んでいくわけです。

今、日本を始めとする先進国は超高齢社会に突入しています。超高齢社会が深刻化する中で、高齢者の健康寿命を伸ばすことはとても重要な課題です。

高齢者の健康寿命を伸ばすためには、「3つの階段」の1段目を下らないようにケアする必要があります。「歩行」の基本は足なので、今の日本には「足と歩行の専門病院」が必要だという判断に至ったのです。

G7参加国の中で足病医療がないのは日本だけだった

アメリカやヨーロッパでは「足病院」といって、足と歩行だけに特化した病院があります。

しかしG7に参加している先進国の中で「足病医療」「足病科」がないのは日本だけでした。日本は超高齢社会の先頭を走っているのに、健康寿命を維持するために必要な病院がないことが大きな問題だったのです。

日本は長寿社会を実現していますが、平均寿命が長くなっても健康寿命は伸ばしきれていません。その大きな要因が「足病医療」の不足といっても過言ではないでしょう。

日本の足の専門病院がなかった理由

どうして日本に「足の専門病院」がなかったかというと、はっきりとした理由はわかっていません。

ただ、日本人はもともと「足」「歩行」に関して関心がなかったのではないかと考えられます。歴史的に見ても、日本人の「足」「歩行」に関する文献はほとんど残っていないんです。

かろうじて残っている古い記録は、幕末〜明治時代のいわゆる「御雇外国人」として来日していた外国人が記録したもの。外国人が「自分たちと比べて日本人の歩行はどうか」という記録を残していたので、そこから当時の歩行に関して客観的な情報を得ることができました。

しかし外国人が入ってくる江戸時代以前は、歩行に関する文献がほとんど残っていません。他の日本文化は洗練されていて、歴史的な記録も多いのですが、「足」「歩行」への関心はあまり高くなかったのでしょう。

歩くスピードが速い人は「寿命」も長くなる

足が健康だと、ある程度の歩行スピードを維持できます。

さまざまな研究から、歩くスピードが早い人は平均寿命・健康寿命ともに長くなることが分かりました。寿命が長くなるということは、足の健康が臓器の健康につながると考えられるでしょう。

歩行速度が速い人は平均寿命が長い傾向にある

35,000人くらいの人たちを追いかけた大規模な研究では、歩行速度が速い人は寿命が長いことが分かりました。

▼歩行速度と平均寿命

  • 秒速1.6mで歩く人……平均寿命95歳
  • 秒速0.8mで歩く人……平均寿命80歳
  • 秒速0.2mで歩く人……平均寿命74歳

このデータから、足の健康が寿命に直接関係することが明らかになっています。

歩行速度の目安としては、歩行者信号の「青」の時間が秒速1.0mです。歩行速度が秒速1.0mを切ると横断歩道を渡りきれなくなり、社会参加が難しくなります。

歩行速度が速い人ほど健康寿命が長い傾向にある

15,000〜16,000人の女性を対象に、歩行速度と健康寿命の達成率について調査したデータがあります。

この調査では時速3.2km未満で歩く人を「1」としたとき、時速3.2〜4.8kmのスピードで歩く人は健康寿命達成率が「1.9倍」であることが分かりました。時速3.2〜4.8kmを秒速に換算すると「秒速0.8〜1.3m」くらいで、青信号の時間が「秒速1m」なので、大体ノーマルスピードくらいです。

さらに時速4.8km以上で歩く人は、健康寿命達成率が「2.68倍」という結果になりました。時速4.8km以上を秒速に換算すると「秒速1.3m以上」なので、少しキビキビ歩くくらいの人は健康寿命達成率が高かったのです。

この調査における「健康寿命達成率」とは、「癌や糖尿病など10個の慢性疾患」「運動機能障害」「認知症」「心血管障害」などの罹患率を指標にしています。これらの病気に罹っていない人ほど「健康寿命達成率」が高いということです。

自分の歩行速度がどれくらいか知る目安

ご自身の歩行速度を知るためには、以下を基準にしてみてください。

▼歩行速度の目安

  • 青信号……時速3.6km(秒速1.0m)
  • 不動産屋……時速4.8km(秒速1.33m)
  • 地図アプリ……時速5km(秒速1.38m)

青信号をぴったり渡りきれる速さは時速3.6km(秒速1.0m)です。青信号で渡りきれない場合は時速3.6km(秒速1.0m)よりも遅く、社会参加が難しい状況にあります。

不動産屋で「駅から徒歩◯分」と示されているのが、時速4.8km(秒速1.33m)くらいです。不動産屋の表示通りに到着できたら、時速4.8km(秒速1.33m)くらいで歩行できています。

地図アプリで経路検索したときに「徒歩◯分」と表示されるのは、時速5km(秒速1.38m)です。地図アプリの表示通りにたどり着けるなら、健康的な歩行速度を保っていると考えられます。

健康寿命を伸ばすためには「ウォーキング」が効果的

健康寿命を伸ばしたい方は、ぜひ「ウォーキング」を日常生活に取り入れてみてください

なぜ「ウォーキング」がよいかというと、歩行というのは人間のもっともベーシックな移動手段だからです。日常生活の中に取り入れやすく、怪我も少ないので、心身ともに負担なく継続できます。

健康のために運動がよいというと、張り切って「ジムで筋トレ」とイメージする方も多いかもしれません。確かにジムでのトレーニングも効果的なのですが、移動や着替え、手続きや費用、怪我など……さまざまな負担が発生するので、継続するのが難しいですよね。

健康寿命を伸ばすためには、緩やかな運動を怪我なく継続し、足の筋肉を保ち続けることがとても大切です。

「ウォーキング」というエクササイズなら日常にもっとも取り入れやすく、安全に続けられます。「歩いて買い物に行く」「駅から歩いて帰る」など……ちょっとした移動を徒歩に変えるだけでも、キビキビと歩けばエクササイズとしての「ウォーキング」になるのです。

足の健康状態をセルフチェックする方法

「足の健康」の指標として、歩行速度以外にもチェックするポイントがあります。定期的に足のセルフチェックを行い、不安なところを見つけたら医療機関に相談しましょう。

自分で自分の足を見る

もっとも簡単なセルフチェック方法が、自分で自分の足を見ること

実は、自分の足ってほとんどの方があまり見ていません。お風呂に入ったときでもよいので、足の裏や指の間などをじっくり観察してみましょう

自分で自分の足を見ようとすると、柔軟性や視力も必要になります。足を見ようとすることで、身体の柔軟性や視力の問題にも気づけるでしょう。

◉左右の対称性

自分の足を観察するときは、左右の対称性をチェックしてみてください。

健康的な足は、基本的に左右対称です。左右の対称性が失われているとしたら、歩き方や履物などに問題があるかもしれません。

◉タコの有無

足の裏を見るときは、タコができているかどうかチェックしましょう。

タコができているということは、その部分に強く圧がかかっているサイン。負担があるので皮膚が固くなって、刺激に対抗しようとしているのです。

タコができているとしたら「靴が合っていない」「足の形自体が変形している」などさまざまなことが考えられます。タコがあるか、どの位置にタコができているのかなど、タコをチェックすることも意外と大切です。

◉爪の形や皮膚の血流状態

爪の形や皮膚の色ツヤ、毛の状態なども確認してみましょう。

例えば、足の親指をじっくり観察してみてください。「(処理していないのに)毛が生えていない」「皮膚がやけにテカテカしている」「皮膚が赤黒い」などの症状が出ているときは、動脈トラブルや血流障害が起こっているかもしれません。

また、むくみがあるかどうかもチェックしてみましょう。

足のスネをぐーっと押してみて、指の後が数秒間もとに戻らないときはむくみが起こっています。むくみは静脈系のトラブルである場合が多く、静脈血がうっ滞していることも考えられます。

自分が履いている靴をチェックする

ご自身が普段よく履いている「靴」をチェックすることも大切です。靴を脱いだらひっくり返して、靴底を観察してみましょう。

◉靴底の減り

歩行運動は左右対称性があるものなので、健康的な方は靴底も左右対称になっているはずです。

左右の靴底を見比べたとき、左右で減っている場所が違う場合はバランスが崩れているかもしれません。また、左右非対称の方は足が変形している可能性もあります。

◉中敷きを見る

靴の中敷きも、引っ張り出して観察してみましょう。

足の指のついている位置やかかとの位置などを見ると、足の問題に気づける場合があります。靴の中で足が動いている場合は、足と靴のサイズが合っていないという問題も見えてくるのです。

中敷きを見るときも、やはり左右の対称性をチェックするのがポイント。左右を見比べて対称でなければ、そこにトラブルの影が見えてくるでしょう。

「足の健康」が健康寿命の延長につながる!不調を見つけたら足の病院へ行ってみよう

人が健康的に生きていくためには、ご自身の足で歩き続けることが必須条件で、実際に「キビキビ歩ける人」は健康寿命が長く、いつまでも元気でいられるのです。

超高齢社会が深刻化している日本にとって、「足の健康」「歩行の維持」による健康寿命の延長が重要な課題になっていくでしょう。

足の健康を維持する方法として、まずは今日から日常に「ウォーキング」を取り入れて、足の筋肉を保つようにしてください。さらに定期的に足のセルフチェックを行い、問題を見つけたときは積極的に足の病院を受診しましょう。

この記事でわかったこと

健康寿命を伸ばすには足の健康状態を保つことが重要
足が健康で歩くスピードが速い人は寿命が長い傾向にある
自分の足や靴、中敷きを実際にみて左右の対称性をチェック

この記事を動画で見たい方はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=MflKdFzWtug

最終更新日:2022.10.28

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