ヒト幹細胞培養エキスとは｜効果・取り入れ方・選び方をわかりやすく解説

ヒト幹細胞培養エキスは、新たなエイジングケアができる成分として注目を集めています。具体的には、多くの美容成分が豊富に含まれているだけでなく、細胞に直接働きかけて活性化し、コラーゲンやヒアルロン酸などの美容成分の生成もサポートします。

従来の悩みに応じて美容成分を補う対処療法ではなく、根本に働きかけることでふっくらとした若々しい肌を目指せます。

しかし、ヒト幹細胞培養エキスの取り入れ方には、コスメで取り入れたり、美容クリニックで施術を受けたりする方法があります。また、コスメで取り入れる場合も、商品によっては効果を感じにくい可能性があるため、選び方を押さえておくことが大切です。

本記事では、ヒト幹細胞培養エキスの効果やメリット、取り入れ方を詳しく解説しています。

また、ヒト幹細胞培養エキスの副作用・リスク、美容液の選び方についても紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。

ヒト幹細胞培養エキスとは？

ヒト幹細胞培養エキスとは、ヒトの皮下脂肪から採取した幹細胞を培養する際に分泌される成分です。肌を活性化する100以上の成分が含まれています。

ヒトの細胞から作られており、植物由来幹細胞などほかの幹細胞と比べて親和性も安全性も高いため、美容効果が期待できる新たな成分として、認知度を高めているのです。

また、人の細胞・幹細胞研究は近年研究が進み、ヒト幹細胞培養エキスには有用成分が豊富に含まれているため、エイジングケアや健康をサポートしてくれる効果が期待できると考えられています。

含まれる美容成分には、EGF（上皮成長因子）やIGF-1（インシュリンに似た構造を持つ増殖因子）をはじめとした、サイトカイン・ケモカイン・エクソソームなどさまざまな成分があります。

さらに、肌にハリや弾力をもたらすコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の生成もサポートしてくれます。

高濃度・高純度であればあるほど効果は期待できるとされており、土台となる角層から支えて乾燥などのトラブルをケアし、さらに新たな美しさを引き出すために働きます。

そのため、若々しい印象を目指したい場合にヒト幹細胞培養エキスは非常におすすめです。

ほかの幹細胞との違い

化粧品として用いられる幹細胞には、以下の3種類があります。

• ヒト由来幹細胞
• 動物由来幹細胞
• 植物由来幹細胞

これらには、次のような違いがあります。

ヒト由来幹細胞	・ヒトの皮下脂肪から採取した脂肪由来の幹細胞培養液 ・医療や美容業界で多く使用されている ・細胞の成長をサポートする成長因子が豊富で、細胞の活性化を促進する ・コラーゲンなどの成分の生成をサポートする新しい成分として認知度を高めている ・医療では、幹細胞を用いた再生医療の研究もおこなわれている
動物由来幹細胞	・ヒトの皮膚幹細胞と構造が似ている、羊の毛根や胎盤から採取された幹細胞がよく用いられる ・ただし、ウイルスなど安全性の問題があり、日本ではあまり流通していない
植物由来幹細胞	・リンゴやアルガンツリーなど、特定の植物の細胞を用いた幹細胞 ・高い抗酸化作用や保湿効果が期待できる ・ただし、細胞への作用は不明点が多いといわれている

動物由来幹細胞はそもそも日本では流通していないため、ヒト由来幹細胞か植物由来幹細胞のどちらかが選択肢となります。

ヒト幹細胞は、細胞の活性化がおこなわれるため、コラーゲンなどの生成によって肌にハリを出したり、リズムを整えたりできます。対して、植物由来幹細胞は肌そのものの活性化はできませんが、抗酸化作用や保湿効果があるため、肌を保護する効果が期待できます。

ただし、植物由来幹細胞はヒト幹細胞よりも親和性が低く、肌の根本からより良くしていくことはできないため、肌に若々しさが欲しい場合にはヒト幹細胞の培養液を使用するのがおすすめです。

ヒト幹細胞培養エキスの美肌効果

ヒト幹細胞培養エキスの美肌効果として、主に以下の3つが期待できます。

• 再生
• シワ改善
• 美白

では、これらの美肌効果について、詳しく見ていきましょう。

再生｜幹細胞だからこそ高まる回復力

「ヒト幹細胞培養エキス」の数ある効果の中で、最も注目すべきなのが再生力です。細胞を生まれ変わらせるという特別な働きで、これまでにない美肌力を発揮します。

幹細胞の働きで根本治癒へ

「ヒト幹細胞培養エキス」は、従来と異なる新時代のスキンケアです。これまでは、悩みに対して美容成分を補う「対症療法」でしたが、ヒト幹細胞培養エキスの登場で、再生して予防も叶える、「根本治癒」が可能になりました。

〈 化粧品の進化 〉

1日でも早く｢幹細胞｣の パワーを！

若い細胞にダメージを与えた後、「ヒト幹細胞培養エキス」を添加したところ、ダメージを受けた細胞が減ったことが確認できています。その結果から、細胞そのものが再生してよみがえったことを証明しました。

幹細胞は、自分をコピーして同じ細胞をつくるという特徴があります。

そのため、自分自身の幹細胞が若いうちのほうが、肌の再生がスピーディで、効果も高まります。1日でも早く幹細胞ケアを始めることがおすすめです。

シワ改善｜ハリをつくる２大成分がアップ

年齢と共に気になるシワにも、 ヒト幹細胞培養エキスが効果を発揮します。ハリを高めるコラーゲンやヒアルロン酸を増やし、 ふっくら若々しい素肌をつくり出すからです。

肌の土台となる“コラーゲン”生成を促進

実験で、ヒト幹細胞培養エキスを添加した細胞と、無添加の細胞を比較しました。

その結果、ヒト幹細胞培養エキス添加では、グラフのようにコラーゲン産生量が増加しており、コラーゲンを“ つくる” 働きが高まったと考えられます。

▼肌の土台となる「コラーゲン」 コラーゲンは、肌の奥に存在しています。細長い繊維状で、網のように張り巡らされ、肌を土台から支えます。ハリのある肌にはコラーゲンが欠かせません。 ＊ イメージ図

細胞のすき間を埋める “ヒアルロン酸”を増やす

加齢によりヒアルロン酸も減少します。ヒト幹細胞培養エキスは、コラーゲン同様に、細胞実験によりヒアルロン酸の産生を促すことが確認されています。

そのため、肌のハリアップが期待できます。

原料メーカーによるデータより引用
＊ 肌への効果を保証するものではありません。

▼細胞のすき間を埋める「ヒアルロン酸」 コラーゲンの間をすき間なく埋めているのがヒアルロン酸。ふっくらと弾力のある肌をつくっています。みずみずしさをキープできるのもヒアルロン酸のおかげなのです。 ＊ イメージ図

美白｜シミのもとを抑えて輝く肌へ導く

美容の最先端を走るヒト幹細胞培養エキスは、 美白の働きも特別です。シミのもととなるメラニンを抑え、 生成されにくくする効果が期待できます。

ヒト幹細胞培養エキスが “メラニン”の生成を抑制

メラニンの増加を抑える実験で、美白効果で有名なアルブチンと、ヒト幹細胞培養エキスをそれぞれ加えて検証しました。

その結果、アルブチンは効果に限界があるのに対し、ヒト幹細胞培養エキスは濃度が上がるほど美白効果が高まり、メラニン生成を抑えることが分かりました。

ヒト幹細胞培養エキスでケアするメリット

ヒト幹細胞培養エキスでケアをすると、以下のようなメリットがあります。

• 細胞活性化のサポートが期待できる
• 細胞そのものに働きかけ、年齢に応じたケアができる
• 細胞を活性化させ、自ら美容成分を作り出せる肌を目指せる

では、これらのメリットについて解説していきます。

細胞活性化のサポートが期待できる

ヒト幹細胞培養エキスが肌に効果的とされる大きな理由として、細胞活性化のサポートが期待できる成分であることが挙げられます。

細胞の表面には、レセプターという鍵穴のようなものがあります。そして、レセプター（鍵穴）に一致するリガンド（鍵）が結びつくことで、はじめて細胞活性化がおこなわれる仕組みです。

ヒト幹細胞培養エキスは、鍵穴に一致する鍵となる成長因子などのサイトカインを豊富に含みます。そのため、細胞そのものに働きかけて活性化させ、肌を健やかな状態へと変化させてくれます。

細胞そのものに働きかけ、年齢に応じたケアができる

ヒト幹細胞培養液エキスは、以下のような細胞に働きかけて、活性化させる効果があります。

真皮幹細胞	・肌の奥にある真皮で、「線維芽細胞」を生み出す細胞 ・加齢とともに減少し、たるみやシワの発生につながる
線維芽細胞	・真皮の中で、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸を作り出す細胞 ・肌にハリ・弾力・うるおいをもたらす ・働きが活発だと細胞の生まれ変わりがスムーズになり、健やかな肌を保てる

そのため、最近では効果的なエイジングケア成分として注目を浴びているのです。

細胞を活性化させ、自ら美容成分を作り出せる肌を目指せる

従来の美容液などの基礎化粧品は、コラーゲンやヒアルロン酸といった美容成分を塗布して補うものでした。

対して、ヒト幹細胞培養エキスは成長因子を肌に補給して細胞を活性化させ、自らコラーゲンなどの美容成分をつくれる肌に変化させられるという点が、従来の基礎化粧品とは大きく異なります。

ヒト幹細胞培養エキスの取り入れ方

ここまで、ヒト幹細胞培養エキスの効果やメリットについて解説してきましたが、実際にヒト幹細胞培養エキスをどう取り入れたらいいのかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ヒト幹細胞培養エキスの取り入れ方は、主に以下の2パターンです。

• コスメで取り入れる
• 美容クリニックで施術を受ける

では、取り入れ方による違いについて解説していきます

コスメで取り入れる

まず、手軽に取り入れやすい方法として、ヒト幹細胞培養エキスのコスメがあります。

最近では、ヒト幹細胞培養エキスのコスメを塗ることで、肌を根本から生まれ変わらせて、肌の状態をよりよいコンディションにしていけることがわかってきました。

特に原液美容液は、ヒト幹細胞培養エキスの性能をダイレクトに届けられるため、おすすめです。成分自体も絞られるため、肌の刺激リスクも小さく、肌が弱い方でも使いやすいでしょう。

また、幹細胞のサプリメントもありますが、そちらはヒト幹細胞培養エキスを配合しているものはほとんどなく、植物由来幹細胞が使用されています。

美容クリニックで施術を受ける

美容クリニックでは、ヒト幹細胞培養エキスの注射や点滴を受けられます。直接体内に注入するため、効果を実感しやすいでしょう。

注射の場合は、顔や首などの気になる部分にヒト幹細胞培養エキスを注入するため、肌のハリやツヤに効果的です。また、点滴の場合は全身に成分がいきわたるため、身体全体で効果を感じられます。

注射も点滴も1回5万円～が相場ですが、クリニックによって施術費用は大きく変わります。また、効果を保ちたい場合は2～4週間に1度程度で、定期的に施術を受ける必要があります。

ヒト幹細胞培養エキスを使用した美容液の選び方

ヒト幹細胞培養エキスを手軽に取り入れられるコスメを使ってみたいものの、調べたら多くの商品が出てきて選び方がわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ヒト幹細胞培養エキスのコスメを選ぶ際には、以下の2つのポイントを押さえましょう。

• 培養液原液のものを選ぶ
• 続けやすい価格のものを選ぶ

では選び方について解説していきます。

培養液原液のものを選ぶ

ヒト幹細胞培養エキスのコスメは、多くの商品が「高濃度」などと謳っています。しかし、その商品が本当に高濃度なのかはその言葉だけでは判断できません。

ヒト幹細胞培養エキスは高濃度であるほど高い効果が期待できるため、高濃度か否かは非常に重要です。そのため、「高濃度」だけでなく、「原液」と書かれている商品を選びましょう。

続けやすい価格のものを選ぶ

ヒト幹細胞培養エキスのコスメは、継続して使用することが大切です。使用をやめてしまうと、ヒト幹細胞培養エキスによって得られていた効果がなくなってしまうからです。

そのため、継続して使える価格帯のものを選ぶことも大切です。奮発して高額な商品を購入しても、その後リピートすることが難しくなるため、続けやすい価格のものを選びましょう。

ヒト幹細胞培養エキスの美容液の使用と組み合わせたい栄養素

ヒト幹細胞培養エキスの美容液を使用するのであれば、以下の栄養素を摂取できる食べ物やコスメを組み合わせるのがおすすめです。

• ビタミンB
• ビタミンC

では、なぜこれらを組み合わせることが効果的なのかについて解説します。

肌の新陳代謝をあげるビタミンB

肌がゴワついてきたと感じる場合は、肌の表層にある古い確執や老廃物が溜まっている可能性があります。

ヒト幹細胞培養エキスの美容液で細胞を活性化させながら、ビタミンB系を同時に取り入れて、内側からも新しい皮膚へとつくり変えましょう。

【ビタミンB系を多く含む食べ物】 ・ビタミンB2：豚・鶏・牛レバー ・ビタミンB6：カツオ・マグロ

酸化を防ぎコラーゲンの増殖効果が期待できるビタミンC

紫外線によるシミやそばかすが気になる場合は、ビタミンCを同時に取り入れるのがおすすめです。

ビタミンCはシミなどの原因となる酸化を防ぎます。また、コラーゲンの増殖効果も期待できます。

【ビタミンC系を多く含む食べ物】 柑橘系のくだもの・キウイフルーツ・ピーマンなど

ヒト幹細胞培養エキスの副作用・デメリットはある？

ヒト幹細胞培養エキスは、厚生労働省が定めた基準に沿って精製されているため、安全性が高いといえます。また、副作用が出たという報告も現在までされていません。

「細胞ががん化する」といった噂もありますが、そもそも細胞を培養した培養液上清のため、細胞自体は入っておらず、がん化の心配はありません。

一緒に使ってはいけない化粧品なども特になく、現在使用しているものと組み合わせて使用することが可能です。

デメリットとしては、一般的な化粧品よりも膨大なコストと手間がかかるため、価格がやや高いことが挙げられます。

ヒト幹細胞培養エキスに関するよくある質問

Q.何歳から使い始めた方がいいですか？

ヒト幹細胞培養エキスは、何歳から始めても早すぎるということはありません。

老化は20代から始まり、肌の老化の8割は紫外線によるものとされています。そのため、特に紫外線を多く浴びることが多い方は、20代からでも早すぎることはないといえます。

また、30代半ば以降は老化により細胞分裂の速度が落ちるため、古く硬くなった角質が残りやすくなります。すると肌がゴワついたり、たるみを感じたりする原因となるのです。

ヒト幹細胞培養エキスの美容液は、サイトカインや成長因子を与えることで皮膚の細胞活性化をサポートする効果が期待できるため、お肌の曲がり角を感じたら年齢に関係なく、すぐに取り入れるのがおすすめです。

Q.どれくらい使い続けると効果を実感できますか？

肌には細胞が生まれ変わるリズムがあるため、効果を実感するまでに1か月ほどかかるケースもあります。

そのため、1週間・2週間などの短期間で効果が出ていないような気がする場合でも、1か月は使い続けてみるのがおすすめです。

Q.人の幹細胞が入っているのですか？

前述した通り、ヒト幹細胞培養エキスは幹細胞の美容成分が分泌された培養液だけを抽出したものです。幹細胞そのものは除かれており、入っていません。

まとめ

本記事では、ヒト幹細胞培養エキスについて解説してきました。最後にまとめをご紹介します。

■ヒト幹細胞培養エキスとは

ヒトの皮下脂肪から採取した幹細胞を培養する際に、分泌される成分です。ヒト幹細胞培養エキスには有用成分が豊富に含まれているため、エイジングケアや健康をサポートしてくれる効果が期待できると考えられています。

■ヒト幹細胞培養エキスの美肌効果

• 再生
• 肌のハリや段力アップ
• シミ・そばかすを防ぐ

■ヒト幹細胞培養エキスでケアするメリット

• 細胞活性化のサポートが期待できる
• 細胞そのものに働きかけ、年齢に応じたケアができる
• 細胞を活性化させ、自ら美容成分を作り出せる肌を目指せる

■ヒト幹細胞培養エキスを使用した美容液の選び方

• 培養液原液のものを選ぶ
• 続けやすい価格のものを選ぶ

■ヒト幹細胞培養エキスの副作用・デメリット

厚生労働省が定めた基準に沿って生成されており、安全性が高く、現在まで副作用の報告もありません。

デメリットを挙げるとすると、製造に手間とコストがかかるため、価格がやや高いという点です。

ぜひ、原液のヒト幹細胞培養エキスの美容液で、エイジングケアをはじめてみてはいかがでしょうか。

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