疲れやすくなってきた、いつも身体がだるいと感じる方へ
若いころと比べると、年齢を重ねるごとに、少しの生活習慣の乱れで疲れを感じやすくなってきます。
健康な身体や肌を保つためには、バランスの取れた食生活や適度な運動、質の良い睡眠が非常に重要です。
しかしながら、忙しい日々の中でどれも完璧にこなすことは難しいはず。そんな時に、考えたいのが、サプリメントで不足している栄養を補うことです。
いつまでも元気で美しくいたい、そうお考えの方はぜひこの機会に検討してみましょう。
・ヘルスケアコーディネーター ・株式会社310LIFE / 代表取締役社長 ・日本初Google公式 Fitbit Friend
大木 都
病院の立ち上げ運営に携わったり、1,000名以上への個別パーソナルコーチング経験から「日本らしく、ちゃんと続けられる」ヘルスケアが何より大切で効果が高いと感じています。また、自分自身が過労で入院した経験も活かし、忙しい毎日の中でも実際に続けられるヘルスケアメソッドを研究し、スマートウォッチなどのヘルステックツールの活用を推奨している。
目次
健康トラッカーFitbitは、腕につけたまま寝るだけで「皮膚温」というデータを記録してくれます。
体温計やワキで計測する「体温」は私たちにとってなじみの深い数値ですが、Fitbitの「皮膚温」とは一体どのようなモノなのでしょうか?
そこで今回は、公式Fitbit Friendの大木都(さと)が「皮膚温」の機能について簡単に解説します。一般的にワキで計測する「深部体温」との違いや、健康や美容の大敵「冷え」のリスクについても解説していくので、ぜひ最後までチェックしてみてください!
Fitbitの「皮膚温」の解説と活用方法
ワキで計測する「深部体温」と「皮膚温」の違い
冷えがもたらす健康と美容へのリスク
「皮膚温」とは、皮膚の表面温度のことです。
ワキで計測する「深部体温」とは異なる数値で、外的環境(室温・寝具・概日リズム・月経周期・発熱など)の影響を受けるので、通常は「深部体温」よりも大きく変動します。
過去データに基づいた基準値を0とし、基準値から高かったか低かったかを確認できるシンプルな指標です。医療用途としては使用できませんが、毎日の「皮膚温」の変動をチェックすることで身体のちょっとした変化に気づきやすくなります。
皮膚温についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください!
Fitbitの「皮膚温」とは?皮膚温をチェックする方法やメリットを解説
Fitbitアプリを立ち上げると、最初に「ダッシュボード」という画面が表示されます。
「ダッシュボード」から「健康指標」というカードを探し、タップして開いてください。
「健康指標」が出てこない場合は、右上の「編集」ボタンを押すと下の方に出てくるかもしれません。「健康指標」が下の方に出てきた場合は、追加ボタン(+ボタン)を押して右上の「完了」をタップしましょう。
「健康指標」を開いたら、少し下の方に移動すると「皮膚温」のグラフが出てきます。「皮膚温」という見出しの下には昨晩の変動値(+ 0.3℃、−0.5℃など)が表示され、その下の「さらに詳しく」をタップすると過去1週間の「皮膚温」の変動値を細かく確認できます。
「皮膚温」の基準値測定のためには、少なくとも3晩分の「皮膚温」データが必要です。
Fitbitを手に入れたばかりの方は、Fitbitをつけたまま3晩ほど眠りましょう。3晩分の「皮膚温」の平均値から、ご自身の基準値が取得されます。
データがたまっていくと、最大30晩のデータを使用して自動で基準値を調整してくれるんです。Fitbitをつけたまま眠ると「睡眠スコア」も取得できるので、眠るときはFitbitをつけたまま就寝することを習慣化してみてください。
Fitbitの睡眠スコアって?睡眠スコアの平均や睡眠の質を上げる方法
「皮膚温」の変動をチェックしながら、どうして数値が上下しているのか原因を考えてみましょう。
例えば冬の始まりに「皮膚温」が下がっていたら、「寝具が足りないかな」「パジャマを冬物に変えたほうがいいかな」と気づけます。
気温が高いわけではないのに「皮膚温」が基準値よりも明らかに高いなら、発熱のサインかもしれません。感染症を発症したり、予防接種を受けたりすると「皮膚温」が明らかに高くなる場合もあります。
ただし、女性の場合は女性ホルモンの変動で「皮膚温」が変動する場合もあるので、あくまでも参考値の1つとして活用してみてください。毎日細かく「皮膚温」をチェックしていると、「もうすぐ生理かな」「ホルモンバランスが乱れているかな」など女性ならではのポイントにも気づきやすくなります。
出勤前やお出かけ前など、日常的にワキで「体温」を測ることが増えましたよね。
一般家庭に普及している、ワキにはさむタイプの体温計で測っているのは「深部体温」です。「皮膚温」とは異なり、外的環境からの影響を受けにくく計測しています。
では「深部体温」とは、具体的にどのようなものなのでしょうか?Fitbitで計測している「皮膚温」との違いについても解説します。
「深部体温」とは、脳や臓器など身体の内部の温度です。
「深部体温」は、脳や臓器などの働きを守るために外的環境からの影響を受けにくくなっています。身体の中心に暖炉があるようなイメージで、深部では常に熱を発して温まるようにできているんです。
そして、身体の中心から外側に行くと外環境の影響を受けやすく、体温は変わります。つまり冬の寒さやエアコンの冷気に当たっても「深部体温」はほとんど変わりませんが、表面の温度は下がっていくということです。
▼平均的な体温の分布
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一般家庭に普及している体温計がワキにはさむタイプが多いのは、ワキの下が身体の中心部に比較的近い表面部位だからです。口の中で計測する体温計なら、より正確な深部体温を計測しやすくなります。
Fitbitで計測される「皮膚温」とは、手首の表面で計測している体温です。
手首は身体の中心から離れているので、「深部体温」よりも低く計測されます。外的環境によって変動するので、寒い季節やエアコンの冷気に直接当たっているような環境では「皮膚温」が低くなることも考えられるでしょう。
このように「深部体温」と「皮膚温」は異なる体温ですが、全く関係ないわけではありません。なぜなら「深部体温」は「皮膚温」が変動しても影響されにくいのですが、「皮膚温」は「深部体温」からの影響を受けやすいからです。
例えば感染症に罹患して「深部体温」が40度近くまで上がったら、身体の表面も熱くなってきますよね。身体の表面が熱くなっているということは、普段より「皮膚温」が高くなっているということ。
つまり「皮膚温」の変動は、「深部体温」の変動を反映していると考えられます。Fitbitが「皮膚温」を記録してくれるのは、「皮膚温」の変動を追跡することで体調管理がしやすくなるからです。
「皮膚温」が下がっているときは、身体が冷えているかもしれません。
ここでは身体が冷える理由や、「冷え」のリスクについて解説します。とくに女性は早めに知っていただきたいリスクがありますので、「冷え」についてしっかりと理解を深めましょう。
身体の「冷え」が起こるのは、いくつかの原因があります。
▼「冷え」の原因
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夏の寒すぎる空調や冬の寒さなど、外環境からの影響で「冷え」が起こるのはイメージしやすいのではないでしょうか。「深部体温」はそれほど外環境から影響を受けませんが、外的環境の「冷え」による代謝低下によって深部まで冷えてしまう場合があるのです。
また、生活習慣に影響する「冷え」も意外と多くあります。例えば運動不足による代謝低下はもちろん、栄養不足でもエネルギーが燃えにくいので代謝が低下してしまうんです。加齢による代謝低下によって、熱を作りにくくなってしまう場合もあるでしょう。
身体の体温調節をしているのは自律神経なので、自律神経の乱れによって「冷え」が起こる場合もあります。
とくに更年期は「ホットフラッシュ」や「冷え性」などが起こりますが、それはホルモン変動によって自律神経が迷走し、体温調節がうまく行かなくなってしまうからです。
さらに更年期世代は仕事や家庭のことで忙しく、ストレスによる自律神経の乱れを感じやすい時期でもあります。このようにライフスタイル全般が影響し、身体の「冷え」が慢性化してしまうのです。
冷えやすい場所は個人差があります。どの部位がひえていますか?
実際に上記の青い部分など全身に触れてみて、冷たく感じるところを見つけてみてください。手が冷たい方は、一緒に足やお腹も冷えていないか気をつけて触れて、感じてみてください。
▼冷えを感じやすい場所
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実際に触れてみていかがでしょうか?手先や足先など、末端は「冷え」を自覚しやすい場所です。
冷たい部位は、厚手の靴下やレッグウォーマー・腹巻き・暖かいインナーの着用などを上手に活用して、冷え対策を積極的に行ってみましょう。
手足の冷え意外にもお腹周りやお尻、太ももなど「脂肪がつきやすい場所」も冷えやすい傾向にあります。触ってみて冷たくないですか?
皮下脂肪は身体の内部を保護したり保温にも役立ちはするのですが、発熱する内臓や筋肉が不足していると、皮下脂肪自体は冷たくなりやすいのです。
とくに女性は、子宮周りをガードするようにお腹周りに皮下脂肪がつきやすくなっているのでお腹の冷えには要注意。実際にご自身の手でお腹周りやお尻などを触ってみて、冷たく感じたら「冷え」が始まっているサインです。
指先がいつも冷たくて、「冷え性」を自覚されている方は内臓の冷えにも要注意。
心臓が送り出した温かい血液は、動脈に乗って全身をめぐりながら栄養を届けます。そして栄養を届けた血液は静脈に入り、また全身をめぐって心臓へ戻っていくというのが血流の基本です。
このとき身体の末端が常に冷えていると、末端を通った血液が冷えてしまいますよね。冷えた血液が静脈を通って心臓へ戻るので、血液によって全身が冷やされてしまうのです。
冷たい血液が臓器に戻ってきたとき、内臓は熱を奪われないように血管を収縮させて、血液の流れを滞らせます。つまり冷えた血液によって深部体温が冷やされ、内臓代謝が悪くなって、血流まで悪くなってしまうのです。
内臓代謝が悪くなると自律神経が乱れてイライラしやすくなったり、太りやすくなったりするなど、心と体にさまざまな悪影響があります。
とくに運動不足で体幹部や脚に筋肉が少ない方は冷えた足元から血液が心臓に戻るまでに腹部を冷やしてしまいます。
女性は子宮が冷えると、月経不順や子宮筋腫など婦人科系の疾患にも影響することもあるので、とくに冷え対策を徹底することが大切です。
「冷え」によって、健康や美容にさまざまなリスクがあります。
▼冷えによる健康へのリスク
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▼冷えによる美容へのリスク
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これだけ多くの不調につながるとなると、心当たりがいくつか思いつきませんか?
もしかすると、慢性的な不調は「冷え」が1つの要因かもしれません。
「冷え」は健康と美容の大敵なので、しっかりと身体を温めて快適な身体と美しさを底上げしていきましょう。
寝る時に暖かくする方法とは?おすすめの寝具・パジャマってどんなもの?
毎日の体温の可視化・記録は、健康管理する上でとても参考になります。
Fitbitで自動的に計測しているのは「皮膚温」ですが、毎日の変動を見ていくことでちょっとした変化にも気づきやすくなるはずです。仕事や家庭の都合で「深部体温」も定期的に計測しているなら、「深部体温」も記録して変動をチェックしてみてください。
身体が冷えるとさまざまな健康リスクが上がり、美容にも多くのデメリットをもたらします。体感として「冷え」を感じる時や、Fitbitのデータで「皮膚温」の低下が見られるときは、早めに身体を温めてあげましょう。
こまめに冷えのケアをしておくと、いつまでも元気に過ごしやすくなります。寒い冬の時期はもちろん、エアコンで冷えやすい季節もしっかりと身体を守り、身体の芯から温めるように心がけてみてください!
冷え性の方は要注意!東洋医学の視点から「冷え」のリスクとケア方法を解説
「皮膚温」は皮膚の温度で、毎日の数値変動を追うことで健康の変化に気づきやすくなる
「深部体温」は外的環境から影響を受けにくく、一定に保たれるようになっている
「冷え」は健康リスクや美容への悪影響をもたらすため、早めに温活を心がけることが大切
この記事を動画で見たい方はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=BX6ArKVeDtk
疲れやすくなってきた、いつも身体がだるいと感じる方へ
若いころと比べると、年齢を重ねるごとに、少しの生活習慣の乱れで疲れを感じやすくなってきます。
健康な身体や肌を保つためには、バランスの取れた食生活や適度な運動、質の良い睡眠が非常に重要です。
しかしながら、忙しい日々の中でどれも完璧にこなすことは難しいはず。そんな時に、考えたいのが、サプリメントで不足している栄養を補うことです。
いつまでも元気で美しくいたい、そうお考えの方はぜひこの機会に検討してみましょう。