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ポツポツと気になる毛穴の詰まり。なんとかしたいとお手入れをしても、逆に目立ってしまうことも少なくありません。
そうならないためには、まずは毛穴を目立たせる原因を知ることが大切です。毛穴詰まりの悩みを解消する対策を考えてみましょう。
大人の毛穴が詰まる原因は、大きく分けて3つあります。
ファンデーションや化粧下地が毛穴の奥まで入り込み、皮脂や角質と混ざり合うと角栓が形成され、詰まりの原因となります。クレンジングや洗顔できちんとメイクを落とせれば問題ありませんが、洗浄が不十分だとメイク汚れが残留してしまいがちです。
特に肌への密着力が高いリキッドファンデーションや、油分の多いクリームファンデーション、毛穴を埋めるための化粧下地などは、毛穴に詰まりやすい傾向にあるため注意が必要です。
通常、皮脂は必要な分だけ分泌され、肌に適度な潤いを補給する仕組みになっています。ところが、皮脂の分泌量をコントロールするホルモンバランスが乱れたり、肌が乾燥したりすると、皮脂が必要以上に分泌されてしまいます。
余分な皮脂が毛穴にたまると、やがて角栓や汚れと混ざり合い、毛穴詰まりの原因になるため要注意です。
なお、皮脂の過剰分泌は脂肪分の取り過ぎによって発生することもあるため、日頃の食生活にも気を付けましょう。
健康な肌は、大体28日周期で古い角質から新しい角質へ生まれ変わっています。これを肌のターンオーバーといいますが、ストレスや加齢、睡眠不足などによって周期が乱れると、古い角質がそのまま堆積してしまいます。
古い角質が皮脂と混ざり合うと角栓が形成され、毛穴が詰まってしまうため注意が必要です。
なお、ターンオーバーの乱れは毛穴詰まりだけでなく、しみやくすみの原因にもなります。
毛穴の詰まりを感じたら、次のような原因に合わせたケアを取り入れましょう。
毛穴に詰まった角栓が黒ずみになるとケアが難しくなるため、その前に詰まりを取り除くことが大切。ケアの基本は洗顔です。しっかり泡立てた洗顔料を使って、泡で肌をなでるように優しく洗いましょう。
またTゾーンだけでなく、小鼻のまわりなどの見落としやすい部分の洗い残しにも注意が必要。洗顔後に鏡で毛穴をチェックすると良いです。
毛穴の詰まりを防ぐためにも、スキンケアで皮脂の分泌バランスを上手に整えたいところ。特に年齢を重ねた肌には、量より質を重視した保湿ケアが欠かせません。
セラミドやプロテオグリカンなど、水分保持力に優れた成分を取り入れつつ油分の量を抑えると、バランスを取りやすくなるでしょう。
とはいえ、詰まり毛穴のケアには時間がかかるもの。すでに毛穴が目立っているときは、メイクで気になる部分をカバーしたいと考える方もいるでしょう。
詰まりが目立つ毛穴には、光拡散効果のある化粧下地が活躍します。毛穴の凹凸をソフトフォーカスして、つるんとなめらかに見せてくれるでしょう。
ただし、パール感の強いものは、逆に毛穴を目立たせてしまうのでご注意を。パウダーも同様に、パール感の強いものは控えることをおすすめします。
ファンデーションを塗ると、毛穴がかえって目立ってしまうことも。詰まり毛穴が目立つ部分は、パフを折ってトントンとなじませると、細かいところもキレイに仕上がります。
毛穴に詰まりやすいファンデーションや化粧下地はトラブルのリスクを高める原因となります。毛穴詰まりを防ぎたいのなら、自分の肌タイプに合わせて、毛穴に優しい化粧品を選ぶようにしましょう。
ここでは毛穴に優しい下地の特徴や、肌タイプに適した下地の選び方について説明します。
毛穴に優しい下地の特徴は大きく分けて3つあります。
まず1つ目は、皮脂崩れやテカリ防止の成分が配合されていることです。皮脂を吸着する成分(クロスポリマーなど)が配合されている下地を使用すると、余分な皮脂を吸い取り、さらっとした肌に仕上げてくれます。皮脂の過剰分泌による毛穴詰まりに悩まされている方は、皮脂吸着成分やテカリ防止成分が配合されているかどうかチェックしてみましょう。
2つ目は、ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分が配合されていることです。このタイプの下地を使用すると、ベースメイクと同時に肌に潤いを補給できるため、乾燥による皮脂の過剰分泌を抑える効果が期待できます。
3つ目は酸化亜鉛が配合されていないことです。酸化亜鉛とは亜鉛を高熱で酸化させたもので、紫外線を散乱・反射させる作用があることから、UVケア効果のある下地やファンデーションなどによく利用されています。
一方で、酸化亜鉛は皮脂と混ざると固まる性質があることから、毛穴詰まりの原因になるリスクが指摘されています。酸化亜鉛にコーティング加工が施されていれば、毛穴を塞ぐほど固まる心配はないという説もありますが、気になる方は酸化亜鉛フリーの下地・ファンデーションを選んだ方が良いでしょう。
人の肌質には個人差があり、皮脂の過剰分泌に悩まされやすい脂性肌の方もいれば、肌がカサつきやすい乾燥肌の方もいます。それぞれの肌質に合った下地を選べば、肌悩みがカバーされ、毛穴詰まりも起こりにくくなるでしょう。
まず脂性肌の方は、皮脂吸着成分が配合されているテカリ防止タイプの下地を選ぶのがおすすめです。また、ファンデーションは油分が多いクリームタイプやリキッドタイプは避け、余分な皮脂を吸着してくれるパウダーファンデーションを選ぶようにしましょう。
一方、乾燥肌の方はヒアルロン酸やコラーゲン、セラミドなどの保湿成分の他、オイル成分がやや多めに配合されている下地を選ぶのが理想です。水分と油分の両方を与えることで肌のバランスが整い、毛穴詰まりのリスクが軽減されます。また、ファンデーションは保湿力に長けたリキッドタイプかクリームタイプを選ぶのがおすすめです。
乾燥肌と脂性肌の性質を併せ持った混合肌の方は、皮脂崩れも乾燥も防ぎやすいとろみのあるテクスチャの下地を選びましょう。また混合肌の方は、Tゾーンの皮脂崩れに悩まされやすいため、油分の少ないパウダーファンデーションやクッションファンデーションなどを選ぶのがポイントです。
毛穴詰まりのお手入れで肝心なのは、原因を見極めることです。原因に合わせたケアを取り入れて、肌のコンディションを整えましょう。