美しさに大きく差がついたのは毎日のスキンケアが原因かも。肌のコンディションがゆらぎがちな方へ
肌荒れ、しわ、くすみ、たるみ、毛穴、乾燥、黒ずみ…
年齢を重ねるごとに肌トラブルは複雑化し、これまでと同じスキンケアだけでは誤魔化せなくなってきます。
大人の肌悩みにアプローチするために、健やかで元気な肌を土台(※1)からサポートするエクソソーム(※2)美容液を取り入れてみませんか?毎日のスキンケアに+αをすることで、肌が本来もつ機能をサポートし、さまざまな肌の悩みを解決してくれます。
肌にハリを与え、透明感(※3)のある若々しい肌を目指しませんか?
※1角層のこと
※2ヒト脂肪由来葉系細胞エクソソーム:整肌成分
※3うるおってキメの整った肌のこと
・渋谷スクランブル皮膚科 美容医療担当医師 ・公衆衛生学修士
佐官 俊一
東京都立病院やがんセンターで形成外科医として、外傷や熱傷治療、がん治療後の再建医療を担当。保険診療では治療しきれない術後ケアや傷痕のケアを学ぶために美容医療に転向。
美容医療業界では、異色のMaster of Public Healthを取得。SNSの口コミだけにとらわれない、科学的根拠やエビデンスを取り入れた診療を美容医療でも行っている。患者の悩みに丁寧に寄り添い、細かい要望にも応え、多くの患者の支持を得ている。
美容医療を通して、悩みを抱える人々が心身ともに健康で文化的な社会参画をできることを目指す。
目次
ふと鏡を見るとポツポツした毛穴が目に止まる…そんな経験はありませんか?
一度気になり始めると、いろんな手を尽くして毛穴をきれいにしたいと思ってしまいますよね。しかし、毛穴のケアは一筋縄ではいかないことが多いのです。
今回の記事では、形成外科医・美容皮膚科医である佐官俊一先生にさまざまな毛穴悩みの原因と正しい毛穴ケア方法を解説いただきました。
多くの人が悩まされている「毛穴」
なぜ毛穴の悩みが起こってしまうのか?
医師が教える正しい毛穴ケア方法とは
「毛穴の悩みを持つ患者様はたくさんいらっしゃいますが、患者様が思われている以上にハードルが高く、肌の「大敵」であることが多いんです。」と佐官先生は教えてくれました。
では、わたしたちを悩ませる毛穴の問題はなぜ引き起こされるのでしょうか。
「毛穴の悩みは性別や年齢関係なく、どんな方でも起こるものなんです。」と佐官先生はおっしゃいます。
毛穴には皮脂腺と呼ばれる器官があり、そこから皮脂を分泌して皮膚をコーティングし守ってくれる働きがあります。
しかし、この皮脂の分泌が過剰になると、古い角質や汚れと合わさって塊(=角栓)となり毛穴を塞いでしまうのです。とくに小鼻がポツポツして見えたり、ザラザラした感触がある場合は角栓が毛穴を塞いでしまっている状態だと言えます。
特にホルモンバランスの乱れや、急激な血糖値上昇によるIGF-1(インシュリン様成長因子-1)の増加が原因で皮脂分泌が過剰に。ホルモンバランスを調整するのはなかなかむずかしいですが、食事を工夫するのもひとつの方法です。急激な血糖上昇を抑えること、いわゆる高GI値(高炭水化物食)を避けることで毛穴が目立ちにくなったという研究報告があります。
また化粧品に注目すると、最近はナイアシンアミドという成分が皮脂抑制効果があるということで注目をされています。
年齢を重ねると、毛穴周辺のハリ感を保つコラーゲンやエラスチンという弾性線維が少なくなってしまいます。弾性線維が多くハリのあるお肌では、毛穴も引き締まった構造を保てますが、線維が少なくなってくると、本来の毛穴の構造を保てず開いてきます。
本来は筒状の形をした毛穴が漏斗状の形に変化するようなイメージです。
コラーゲンやエラスチンなどの弾性線維の減少を防ぐためには、まずは紫外線対策が大切。
紫外線を浴びると、シミの原因となることはよく知られていますが、肌のハリを保つ弾性線維も減少してしまいます。そして、結果として毛穴の開きにもつながるのです。毛穴治療とは一見関係がなさそうですが、日焼け止めは欠かさず使用しましょう。
また、日焼けをしてしまっても手遅れということはありません。少なくなったコラーゲンを回復してくれる成分であるレチノイドを日々のお手入れで使用するのもよいでしょう。レチノイドはビタミンAの一種なのですが、さまざまなエイジングケア効果が科学的にも認められていて、美容医療業界でも注目の成分です。
市販の化粧品にもレチノールとして含有されているものがあるので、毛穴対策としてチャレンジするのもひとつの方法です。
先ほど、ご説明したコラーゲン線維の不足にも似ていますが、年齢を重ねると肌のハリ感の減少だけでなく、全体的な皮膚のたるみが現れます。
すると、皮膚のたるみによって毛穴が引き延ばされ、毛穴が目立つように。たるみ毛穴の場合は、毛穴の形が楕円形や涙型になっているのが特徴的です。
たるみ毛穴の人も紫外線対策はマスト。あわせてしっかりと保湿をして、不足している水分や油分をしっかり補ってあげることが大切です。
ただ、セルフケアも大切なのですが、意外と間違ったことを行なっている方もいます。
わたしたちの顔面の皮膚は骨から靭帯でつながっています。医学的には、顔面各所にあるこの靭帯が緩むことで顔がたるんでくると言われています。
たるみを挙げたいと気持ちもわかるのですが、たるみを持ち上げるマッサージを行いすぎると、この靭帯が引き延ばされ、次のたるみの原因となることも。
美容皮膚科などのクリニックには、たるみを改善する熱医療機器が複数ありますので、治療としてたるみ改善を行なっている方もいらっしゃいます。
ほかにも、毛穴が目立つ原因として考えられるのは「顔のうぶ毛」。
毛がしっかりと分かるからこそ、脇脱毛やVIO脱毛はチャレンジしている方も多いと思いますが、盲点なのが顔の脱毛。目立たないから大丈夫と思っていても、よくみると細い毛が生えていることがあります。
毛は細くて見えなくても、毛穴が開いて目立つ要因になってしまいます。
これは男性にも言えることで、ヒゲ脱毛を終了し、毛穴が目立ちにくくなったと言われる方もいらっしゃいます。
最後に、実は毛穴のように見えるニキビ痕という場合も考えられます。
昔ニキビが出来やすかった人やニキビ痕が出来てしまった人は、一度医療機関で相談してみてもよいでしょう。
では、毎日のスキンケアではどのように毛穴をお手入れすればよいのでしょうか。
毛穴ケアというと外からのスキンケアを頑張る人も多いですが、実は食事の内容を見直すだけでも改善する場合が多くあります。
毛穴に角栓が溜まっていると、押し出したりクレンジングや洗顔で無理やり除去しようとする人もいますが、このようなケア方法は絶対にNGです。
押し出すことで皮膚が炎症を起こし、肌が厚くなり、メラニンが増え、シミや色素沈着の原因となってしまいます。
皮膚への摩擦が起きやすい拭き取りクレンジングも、毛穴のケアをするならできれば控えてほしいアイテムのひとつです。
押し出しと同じように、皮膚へ物理的な刺激を日常的に与えていると、部分的に皮膚が厚くなったり、角質がたまったりして、より毛穴が目立ってしまう原因にもつながります。
毛穴をお手入れするなら、まずは紫外線ケアと保湿を入念に行うことが大切です。
とくに紫外線は肌のたるみを引き起こすだけでなく、皮脂の過剰分泌、シミやしわの原因にもなります。そのため、短時間の外出や家にいる間も窓際などで作業する場合には日焼け止めを忘れないようにしましょう。
毛穴に角栓や汚れが溜まっていて化粧水が浸透しづらい場合には、正しい方法でピーリングを取り入れてもよいでしょう。
ご自宅では、AHA(アルファヒドロキシ酸と呼ばれるフルーツ由来の酸)などの石鹸や化粧水を使用するのも◎。ピーリング成分は余分な角栓・角質を溶かしてくれる作用があります。
ただし、過剰なピーリングはお肌にダメージを与えてしまいます。また、お肌の強さは個人差があります。まずは、週に1回くらいからはじめてみて、徐々に週に2-3回と増やしてみるといいでしょう。
セルフケアがむずかしいと感じる場合は医療機関やサロンなどでピーリングをしてもらうのもひとつの手です。
毎日お風呂はシャワーだけで済ませてしまう、という人も多いですが、毛穴ケアのためにはしっかりお風呂に浸かることも大切です。
お風呂に浸かることで毛穴も開きやすくなり、汚れや角質を落としやすくなるだけでなく、血行が良くなるため肌の代謝アップが期待できます。お肌が健やかに保った状態になると、基礎化粧品の有効成分もしっかり浸透することが期待できるでしょう。
毛穴から分泌される皮脂は、年齢とともに徐々に分泌量がおだやかになり、毛穴の詰まりは改善していく一方で、肌の弾性(ハリ)を保つ線維は加齢によりどんどん減少していきます。年齢とともに毛穴が目立つ原因も変わっていくのです。
たるみが原因の毛穴の場合、毎日のお手入れなどでは限界があるため、医療機関での治療も視野に入れてみるのもよいでしょう。
どの医療機関に相談すればいいの?と悩む人も多いと思いますが、まずは皮膚科や形成外科、美容皮膚科に相談してみてはいかがでしょうか。
毛穴の悩みはただ汚れや角栓を取り除けば解決するような簡単なものではありません。
そのため、まずは自分の毛穴がどんな状態なのか、どんなスキンケアや食事をしているのか総合的に観察し、継続的にお手入れしていくことが大切です。
ぜひ今回解説した内容を参考に、自分の毛穴悩みに適したケア方法を取り入れてみてくださいね。
毛穴の悩みはとくに多いが、簡単には改善しない。デイリーケアをうまく活用するのが◎
毛穴悩みの原因は、皮脂過剰、コラーゲン弾性線維の減少、たるみ、うぶ毛が関係していることが多い
過剰な洗顔、押し出し、摩擦はNG。まずは日焼け対策と保湿をしっかり行いましょう
参考文献
1. Sang Ju Lee, et al., 2016 “Facial Pores:Definition, Causes, and Treatment Options.”
2. H.J.Jung, et al, 2018 “Analysis of the number of enlarged pores according to site, age, and sex.”
3. Hyuck.H.K, et al., 2017 “Clinical and Histological Evaluations of Enlarged Facial Skin Pores After Low Energy Level Treatments With Fractional Carbon Dioxide Laser in Korean Patients.”
4. Sugiyama.N, et al.,2010“Serum levels of IGF-1 are related to human skin characteristics including the conspicuousness of facial pores.”
5. Abdul Hmeed, et al.,2018 “Skin sebum and skin elasty: Major influencing factors for facial pores.”
美しさに大きく差がついたのは毎日のスキンケアが原因かも。肌のコンディションがゆらぎがちな方へ
肌荒れ、しわ、くすみ、たるみ、毛穴、乾燥、黒ずみ…
年齢を重ねるごとに肌トラブルは複雑化し、これまでと同じスキンケアだけでは誤魔化せなくなってきます。
大人の肌悩みにアプローチするために、健やかで元気な肌を土台(※1)からサポートするエクソソーム(※2)美容液を取り入れてみませんか?毎日のスキンケアに+αをすることで、肌が本来もつ機能をサポートし、さまざまな肌の悩みを解決してくれます。
肌にハリを与え、透明感(※3)のある若々しい肌を目指しませんか?
※1角層のこと
※2ヒト脂肪由来葉系細胞エクソソーム:整肌成分
※3うるおってキメの整った肌のこと