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唇は体のなかでも最も皮膚が薄い部位です。そのため外部の影響が明瞭に現れガサガサなどの症状が目立ちやすい部位でもあります。適切にケアすることが大切です。
唇は、紫外線やエアコンの影響などで、ガサガサに乾燥したり唇の皮がむけたりと、トラブルが起こりやすいもの。そのままにしておくと、状態が悪化することも少なくありません。
ここでは、唇の乾燥をできるだけおさえるために、リップクリームの選び方や塗り方、日常生活で気をつけたいことをお伝えします。
「唇がヒリヒリする」「乾燥して皮がむけてくる」などの唇のトラブルが起こる原因は、決して一つではありません。環境などの外的要因はもちろん、体の不調による内的要因が関わっているケースも考えられます。
また更年期を迎えている方は、ホルモンバランスの影響も考えられるので、原因をよく見極めた上で適切なケアを行いましょう。
ここでは唇の荒れ、乾燥が起こる主な原因を3つのポイントに分けて解説します。
唇は、顔や手などの皮膚に比べると角質層が薄いため、内部の水分が蒸発しやすい傾向にあります。さらに、唇には皮脂腺が存在しないため、皮脂で油分を補うこともできません。その分、空気が乾燥したときの影響を受けやすく、カサつきや荒れが起こりやすい部位とされています。
また唇をなめる癖がある方も要注意です。唇をなめると、その水分が蒸発するときに表面の潤いも奪われてしまうので、乾燥がひどくなる原因となります。
他にも、刺激のある辛い食べ物を好んで摂取する人や、唇に触れたり、かんだりする癖がある人は乾燥や荒れに悩まされることが多いようです。
唇を健康に保つためには、ビタミンB群やビタミンCなど皮膚や粘膜を保護する栄養素が必須です。日頃から偏食気味だったり、食事を抜いたりしていると、栄養不足による唇の乾燥や荒れが起こりやすくなります。
また胃は口と密接な関係のある臓器なので、胃腸の調子が悪いと唇も荒れやすい傾向にあります。暴飲暴食や風邪などによって胃腸が荒れているときは、なるべく胃に負担をかけない食事を心掛けた方が良いでしょう。
他にも、ストレスによる免疫低下が唇のバリア機能の低下を招くケースがあります。前述の通り、唇はもともとバリア機能が低い部位なので、免疫が低下するとますます外的刺激の影響を受けやすくなるのです。
さらに、体内の水分不足や血行不良が唇の乾燥につながることもあります。このように、体内の不調が唇に悪影響をもたらしていることも多いので、外側からケアしてもなかなか唇の乾燥・荒れが良くならないという場合は、体の内側からのケアも行いましょう。
更年期に差しかかっている方は、ホルモンバランスの乱れが唇の乾燥・荒れを引き起こしている可能性もあります。
女性ホルモンの一種であるエストロゲン(卵胞ホルモン)には肌の潤いや弾力の元になるコラーゲンの生成を促す働きがありますが、加齢によって卵巣機能が低下すると、その分泌量は徐々に減少していきます。その結果、コラーゲンの産生量が減少し、潤い不足による唇の乾きが起こりやすくなるようです。
更年期によるホルモンバランスの乱れが起こるタイミングには個人差がありますが、「以前より気温や湿度の変化に敏感になった」「昔から使っている化粧品が合わなくなってきた」などの変化が目立ってきた場合、更年期に差しかかっている可能性があるので、適切なケアを始めましょう。
具体的には、不足したエストロゲンをサポートするためのサプリメントを生活に取り入れるのも一つの方法です。更年期向けのサプリメントは複数ありますが、例えばFRACORAの和漢プラセンタ イソフラボンは、女性ホルモンと似た作用を持つとされるプラセンタやイソフラボンをダブル配合した商品で、女性の揺らぎに優しく寄り添ってくれます。
また体内の巡りをスムーズにしてくれる和漢植物も含まれているので、唇の乾燥や荒れだけでなく、更年期に伴うさまざまな不調に悩まされている方におすすめです。
女性にとって唇はいつも潤っていてきれいでいたいもの。しかし、いつも何気なく繰り返す習慣が、唇の乾燥を招くこともあります。
唇が乾燥しているという方は、まずは下記のようなNG習慣をしていないかチェックしてみましょう。
皮膚や粘膜の健康維持に役立つビタミンB群とタンパク質は、唇に限らず肌全体にとって欠かせない栄養素です。普段の食事から、意識して摂取しましょう。
唇の乾燥を防ぐためには、数あるリップクリームのなかから自分に合ったものを選ぶことが大切。以下の4つのポイントを参考にしてみてください。
肌だけではなく、唇もたくさんの紫外線を浴びています。紫外線が気になる季節は、UVカット効果のある商品を選びましょう。
塗ったその瞬間だけではなく、潤いが持続するものを選びましょう。
ヒアルロン酸やコラーゲンなど、保湿成分が配合されたものや、唇の乾燥を防いで保護してくれる働きのある、ワセリンなどが配合されたものもおすすめです。
清涼感のあるメンソール入りのリップクリーム。血流への働きかけも期待できますが、その刺激によってトラブルを感じてしまうことがあるので注意が必要です。
タール色素は石油を合成して作られた人工的な着色料の一種です。
色つきのリップクリームには、色素が配合されているため、特に唇が荒れやすい方は赤色◯◯番などと表示されているものは避けましょう。
唇が乾燥しているときは普段よりもデリケートになっています。もし使用したい場合は、唇の状態が良くなってから使用するようにしましょう。
塗り方をちょっと意識するだけでも、リップクリームの効果は変わります。特に唇が荒れやすい方は塗り方も気をつけてみましょう。
リップクリームはつい横一直線に塗ってしまう方が多いですが、横方向に塗ってしまうと縦ジワまでうまく塗り込めません。
そのため、リップクリームを塗るときには、唇の縦ジワに沿って優しく塗ることがポイントです。
唇は薄くてデリケート。唇も皮膚と同じように、摩擦を与えるとダメージを受けてしまいます。
不必要な摩擦を避けるためにも、過度な塗り直しは避けましょう。
上記の塗り方のポイントをしても唇の乾燥が収まらないときは、リップクリームやリップバームなどを塗り、ラップをのせてお手軽なリップパックをするのもおすすめです。
無理に皮むきなどをして、出血を起こしたりヒリヒリしたりする場合には、口紅やリップクリームの使用は控え、2~3日ワセリンだけ保護をすると早く皮膚が形成されますので取り入れてみることをおすすめいたします。