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目の下がどんよりとしてしまって疲れて見え、老け顔の印象を与えてしまう「クマ」。 もともとクマが出やすかったり、年齢を重ねるごとにクマが目立つようになったりと、クマの現れ方はさまざまです。
クマ対策を行うためには、まずクマができる原因を突き止めなければいけません。そのため、自分のクマがどの種類に分類されるかを見分けることが大切です。 そこで今回の記事では、クマの種類の見分け方や種類別のクマ対策を詳しく解説していきます。
目の下にクマができてしまうと、それだけで顔全体の印象を左右してしまうこともあります。女性ならコンシーラーなどで隠すこともできますが、まずは原因を知り、クマを予防・ケアすることが大切です。 ここではまず、クマのタイプ別の原因を説明していきます。
子どもから大人まで、年齢関係なく現れやすいのが「青クマ」です。 目の周りの皮膚は他の部分の皮膚よりも薄く、皮膚の下にある毛細血管が見えてしまいやすい場所です。
この毛細血管に流れている血液は、健康な状態であれば鮮やかな赤色をしていますが、睡眠不足や疲れ、ストレス、冷えなどで血行が滞ってしまうと、暗い赤色に変化します。そのため、皮膚に透けて見えやすくなり、青クマを作り出してしまいます。
「茶クマ」は目をこすってしまう癖があったり、メイクを落とし切れていなかったりするとできやすくなるクマです。
青クマの原因でも説明しましたが、目の周りの皮膚は他の部分の皮膚よりも薄く、デリケート。そのため、目を頻繁にこすることなどで色素沈着を起こしやすくなるのです。 また、他の部分の皮膚よりもデリケートな分、紫外線ケアを怠っていると、シミができやすくなる部分でもあります。
通常、人間の皮膚は28日周期で生まれ変わるようにできていますが、加齢やお手入れ不足などで乾燥したり、ダメージを受けやすくなったりすると、色素沈着やシミができてしまうとなかなか元に戻らなくなってしまいます。
年齢を重ねるにつれてクマが目立ってきた、目の下がくぼんでいる感じがする、という方に当てはまりやすいのが「黒クマ」です。
黒クマは、青クマや茶クマと異なり、目の下の皮膚のたるみやくぼみなどにより、目の下に影ができてクマのように見えてしまうクマを指します。 そのため、コンシーラーなどで隠しづらく、マッサージなどでも改善しにくいのが特徴です。
クマがあることはわかっていても、自分のクマがどの種類に分類されるのかはっきりとわからない方も多いはず。 見分けがつかない方は、次のクマのタイプを見分ける簡単チェック方法を試してみましょう。
目の下の肌をやさしく引っ張ってみて、色が少し薄くなるときは青クマの可能性が考えられます。
茶クマの場合、肌自体に色がついている状態なので肌を引っ張っても色が変わらず、ついてくるのが特徴です。
鏡を手に持って上を向き、クマの色が薄くなったら黒クマの可能性があります。 黒クマはたるみやくぼみなどが原因なので、上を向くことで皮膚のたるみが引っ張られ、クマが薄くなるのです。
簡単チェック方法で自分のクマのタイプが分かったら、それぞれの原因に合わせた対策をしていきましょう。
青クマは、血行不良が原因になっているため、ホットタオルなどで目元をやさしく温めてあげるのがおすすめです。 また青クマは睡眠不足や疲れ、ストレスなどが根本的な原因となっているため、しっかり睡眠を取ったり、十分な休息を取ったりすることが大切です。
他にも、全身の血行を促すためにも、ウォーキングやストレッチなど軽い運動の習慣を付けることも良いでしょう。
茶クマの場合、目元への摩擦などのダメージを抑えることが大切です。 普段からゴシゴシと目をこする癖のある方や、クレンジングや洗顔などでこすり洗いをしている方はできるだけ肌をこすらないように気を付けましょう。
肌をこすらないようなクレンジング料や洗顔料に変えてみたり、しっかりと泡を作ってこすらないように洗顔したりするのもおすすめです。 また、シミを増やさないためにも、日中はしっかりと日焼け対策をすることが大切です。
黒クマは、加齢による肌のたるみやハリの減少などが原因の一つ。そのため、肌にハリを与える保湿ケアをしっかりと行いましょう。
また目元の筋力を鍛える表情筋トレーニングなどを取り入れるのもおすすめです。 黒クマの場合、たるみやくぼみなどが原因となっているため、すぐに改善することは難しいといえます。そのため、継続的にケアをしていくことが大切です。
目の下のクマに関するよくある質問を3つご紹介します。
子どもでも目の下のクマが目立つことがあります。
子どもでクマが目立ってしまう主な原因は「骨格」です。しかしまだ発達段階にあり、成長するにつれて骨格が変化する可能性があるため、時間の経過とともにクマが目立たなくなるケースも少なくありません。
また骨格以外にも子どものクマには、いくつか原因があります。その一つが甲状腺疾患の一つである「バセドウ病」です。バセドウ病に伴い、眼球や眼球を覆うように付いている眼窩脂肪が大きくなる「バセドウ眼症」を発症すると、クマが目立つようになることがあります。
貧血も子どものクマの原因です。子どもの皮膚は大人よりも薄いので、貧血で青紫に変化した筋肉が透けて、青クマができることがあります。慢性的に青クマが目立つ場合、鉄などの栄養が不足している可能性も高いです。加えて、アレルギーなどで目にかゆみがある場合、目をこすることで色素沈着が起き、茶クマが目立つことがあります。
近年は子どもでもスマートフォンを長時間使用することが珍しくなくなってきました。長時間のスマートフォン使用やゲームのし過ぎによって、目の周りの筋肉が凝り固まると、むくみが起きてクマのように見えることがあります。また画面だけを長時間見つめたり睡眠不足だったりすると、子どもでも眼輪筋という目の周りの筋肉が衰えて、黒クマができてしまうことがあります。
前述した通り、目の下のクマはタイプ別にケアする必要がありますが、クマがひどく目立つ場合は、美容医療に頼るのも一つの方法です。
クマを改善できる美容医療には、さまざまな種類があります。クマのタイプ別に適した美容医療を受けることで、ひどく目立つクマも改善できる可能性が高いです。人によっては、2つのタイプのクマが同時に起こっているケースも珍しくありません。ケアをしても改善が見られないようなら、一度クリニックで相談してみるのも一つの方法です。
目の下のクマを簡単に改善したいなら、コンシーラーでカバーするのもおすすめです。一時的な方法ですが、クマの印象が和らげられる可能性があります。
適したコンシーラーの色味は、タイプ別に異なります。
コンシーラーは軽く叩くようにして、肌になじませることがポイントです。仕上げにパウダーを乗せると、自然な仕上がりになります。
ご紹介したケアを継続しつつ、改善するまではメイクでカバーすると良いでしょう。
一概にクマといっても、その種類は人によってさまざま。クマ対策をしたいと思ったら、まずは自分のクマがどのタイプに当てはまるのかをチェックしてみましょう。見分け方が難しい方は、ぜひ記事内の簡単なチェック方法を試してみてください。
またどのクマのタイプもすぐに改善するものではありません。日頃の生活習慣を見直したり、クマに合ったお手入れを取り入れたり、日頃からしっかりとケアをしたりするようにしましょう。