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肌荒れの中でも悩むことが多いのがおでこ。前髪が当たりやすかったり、気が付かないうちに触っていたりすることで、ニキビなどの肌荒れが起きやすいといわれています。おでこにニキビなどができてしまうと、前髪で隠そうとしてしまいがちですが、そうするとさらに肌荒れが悪化することも……。
そこで今回はおでこの肌荒れはなぜ起こるのか、その原因と改善方法について詳しくご説明していきます。
顔の部位の中でもおでこはすぐに脂っぽくなってしまい、テカテカとしてしまいがち。それは、おでこには皮脂を分泌する皮脂腺が集中しており、皮脂が多く分泌されているのが理由です。ニキビは毛穴が詰まることが原因となるため、皮脂が過剰に分泌されるとその分毛穴も詰まりやすくなり、肌荒れにつながります。また、皮脂が毛穴に詰まること以外にも次のような原因が考えられるため、詳しく見ていきましょう。
せっかく綺麗に顔を洗っても、石鹸や洗顔料の流し残しがあると毛穴を詰まらせ、肌荒れを引き起こす原因となってしまいます。特に髪の毛の生え際は流し残ししやすい箇所なので、注意しましょう。
食生活の乱れも、おでこの肌荒れの原因です。先述した通り、おでこは皮脂腺が集中しているので、糖質や動物性の脂質を多く取りすぎると、余計に皮脂の分泌を増やしてしまいます。糖質と脂質は健康維持のためにある程度摂取する必要がありますが、おでこの肌荒れで悩んでいる方は少し量を抑え気味にしてみましょう。
また、カフェインや香辛料といった刺激の強いものも皮脂の過剰分泌につながりやすいです。
おでこは他の部位と比較しても特に髪の毛が触れやすい箇所です。髪の毛にはホコリや汚れが付着していることがあり、それがおでこに触れることで肌荒れの原因となります。また、汚れはニキビなどの基となるアクネ菌の栄養となり、炎症を悪化させてしまうことも。対策としては毛先がおでこに付かないようなヘアアレンジをしてみたり、シャンプーのすすぎ残しなどがないよう普段からしっかりと髪の毛を洗い、清潔な髪をキープしたりすることが重要です。
整髪料に含まれる成分や油分は、毛穴を詰まらせたりアクネ菌を繁殖させたりしてしまうので、おでこの肌荒れの原因となります。整髪料を付ける場合は、おでこに整髪料を付着させないようなスタイリングを心がけること、そして洗髪の時に整髪料を残さないようにしっかり洗うことなどに注意しましょう。
人間はただ寝ているだけでも一晩で約500mlの汗をかくといわれており、汗や皮脂は枕やシーツなどの寝具に残ります。すると、染み付いた汗や皮脂によって雑菌が繁殖し、そこに直接肌をつけて寝てしまうことでおでこの肌荒れが起こります。毎日全ての寝具を洗濯するのは難しいですが、せめてシーツや枕カバーなど直接肌に触れるものは週に1〜2回ほど洗濯しましょう。また、帽子などもおでこに汗の付いた生地が直接おでこに付くことがあるため、除菌や洗浄は小まめに行うことをおすすめします。
生理前などは黄体ホルモンの分泌量が増えるため、特に肌荒れを起こしやすいです。
生理前に黄体ホルモンが徐々に増加してくると、皮脂の分泌が活発になります。すると、過剰な皮脂分泌によって毛穴が詰まりやすくなり、おでこの肌荒れの原因となります。なおホルモンバランスの乱れには、女性ホルモンに似た働きを持つイソフラボンを含む大豆食品などの摂取がおすすめです。
肌にはバリア機能があり、水分の蒸発や乾燥から肌を守っています。しかし、強い紫外線などを長時間浴びてしまうと、この肌のバリア機能が低下します。それに伴い、紫外線や乾燥などの外部刺激の影響を受けやすくなることで、しみやニキビなどの肌荒れを引き起こす原因となります。特に紫外線は年中降り注いでいるため、十分な紫外線対策と保湿を徹底しましょう。
おでこの皮脂汚れを落とそうと、手でゴシゴシと洗いたくなりますが、肌を強く摩擦するのは間違ったスキンケアといえます。洗顔に時間をかけすぎたり何度も洗ってしまったリスと、肌のバリア機能や潤いが低下してしまうからです。汚れを落とすことは大切ですが、過度になりすぎないよう注意しましょう。
また、保湿剤を浸透させるために強く塗りこんだりパッティングしたりするのも、過度な刺激になります。
タバコに含まれるニコチンは、肌のターンオーバーを停滞させたり体内のビタミンCを破壊したりすることが分かっています。肌に古い角質が残っていると、アクネ菌の増殖を招いてしまいニキビができやすくなってしまいます。また、一酸化炭素とニコチンの作用で女性ホルモンが低下してしまうので、ホルモンバランスも乱れやすいです。
いくら肌のエイジングケアを行っていても、喫煙習慣による悪影響の方が大きいので、肌荒れに悩んでいるなら禁煙を検討してみましょう。
肌荒れをしてしまった場合には、どのような方法で改善していけばよいのでしょうか。ここからは、以下の5つの具体的な肌荒れ改善方法についてご紹介していきます。
日々の習慣から改善できることもあるため、ぜひ参考にしてみてください。
バスタイムで洗顔を行うタイミングは、お風呂から上がる直前がおすすめです。なぜなら、先に洗顔をしてしまうと、シャンプーやコンディショナーが顔に付着し、しっかり洗い流せなければ毛穴が詰まる原因となるからです。さらに、お風呂から上がる前に肌が乾燥してしまう可能性もあります。
クレンジングは油分で化粧を浮かせることで落としますが、肌に元々あった必要な油分まで洗い流してしまうことがあります。そのため、クレンジング後にカサつきなどを感じる場合は、界面活性剤の少ないクリームタイプのものを使ってみましょう。
おでこの肌荒れを防ぐには、丁寧な洗顔を行うことが重要です。クレンジング~洗顔の正しいやり方をおさらいしてみましょう。
▼正しいクレンジングのやり方
次に正しい洗顔方法について見ていきましょう。
▼正しい洗顔のやり方
洗顔料は皮脂の多いおでこから乗せて洗うとよいでしょう。
先述した通り、石鹸は毛穴を詰まらせる原因となります。そのため、正しい洗顔方法と合わせて正しいすすぎ方もマスターしておきましょう。すすぎで重要なのは、顔のパーツごとに分けて洗うことです。顔全体にぬるま湯をかけてしまうと、小鼻や髪の生え際まで水が行き渡りません。顔を左右に傾けながら、額、目元、鼻というように1パーツごと洗い流してください。
シャワーを当てると洗いやすいですが、刺激が強すぎるので避けましょう。
肌荒れを改善、予防するためには継続的なスキンケアが欠かせません。特に乾燥は過剰な皮脂分泌の原因になり、肌荒れにつながることがあるため、保湿は非常に重要です。
保湿において重要なのは、水分と油分がバランスよく保たれている状態にすることです。たとえ水分だけきちんと保持されていても、油分が足りないのであればそれは適切な保湿とはいえません。そのため、ニキビが気になるからといって油分の多いスキンケアを過剰に避けるのはNG。化粧水、乳液、クリームの3種類を使用し、化粧水による水分の供給、乳液による水分の保持、クリームによる水分の閉じ込めをバランスよく行えるとよいでしょう。
おでこに髪の毛がかかってしまうと肌荒れの原因となるため、普段の髪型にも配慮が必要です。前髪をくくったり短く切ったり、ピンで止めたりして、極力おでこに髪が付かないように心掛けましょう。また、整髪料を使いすぎないこともポイントです。
肌と食事は密接に関係しています。例えば、糖質や脂質、香辛料などを多く含む食材を摂取しすぎると、皮脂を過剰に分泌させてしまうことで毛穴詰まりを起こし、肌荒れにつながることがあります。そのため、おでこの肌荒れを改善するためには、食生活の見直しも大切なポイントとなります。
特に、以下のような栄養素をバランスよく摂取するのがおすすめです。
おでこの肌荒れには、誤った洗顔やスキンケアによる毛穴の詰まり、髪の毛や雑菌によるダメージなどさまざまな原因があるため、まずは現状をしっかりと理解し、改善に向けて生活習慣を改めてみてはいかがでしょうか?
また、おでこはもともと油分が多く分泌される場所なので、保湿を怠りがちです。しかし、正しく保湿をしないと水分と油分のバランスが取れず、乾燥して肌荒れの原因となってしまいます。そのため、保湿重視のスキンケアを心掛けましょう。栄養バランスの取れた食事で内側からのケアもできれば、より理想のおでこに近づくでしょう。