なんとなく肌の調子が良くない、スキンケアに物足りなさを感じる方へ
若いころと比べると、肌にハリや透明感(※1)がなくなり、メイクでごまかしもきかなくなってきます。
みずみずしく弾力のある肌状態は20代にピークを迎え、それ以降は降下していく一方。
エイジングケア(※2)を取り入れることにより、肌トラブルを防ぐことにもつながります。
いつまでも若々しい印象でいるためにも、ぜひ一度ご自身のスキンケアを見直してみませんか?
※1うるおってキメの整った肌のこと
※2年齢に応じたお手入れ
・肌解析 ・コスメコンシェルジュ
楠本 文恵
大手家電メーカーにて女性向け美容機器の新ブランドの立ち上げや、ユーザーがお手元で肌判定できる肌解析と結果をアプリ表示するサービス開発に携わる。
約10万件の肌状態のデータを分析した経験がある。肌は年齢だけでなく、季節や生活行動や習慣で変化することをデータから予測するスペシャリスト。
一人ひとりに合ったお肌のケアについてアドバイスを行なっている。
「冬に肌トラブルが起こりやすい」「保湿しても肌トラブルが改善されない」と悩んでいませんか?
冬になると乾燥しやすい原因は、湿度の低下だけではありません。実は、気温の低下による肌の冷えも乾燥肌やトラブルに影響するのです。
この記事では、10万件の肌画像を分析したコスメコンシェルジュ楠本文惠さんに「肌の冷えと乾燥の関係」について教えていただきました。
どうして肌表面が冷えると肌トラブルが起こりやすくなるのか
肌表面の温度が下がりやすい季節とは
肌の表面温度を上げる方法
気温の低下によって乾燥や肌荒れが起こりやすくなるのは、冷えによる代謝の悪化が原因です。血液のめぐりが悪くなることで、栄養が行き渡らず肌トラブルが起こりやすくなります。
「肌表面がゴワゴワする」「垢が残るようなザラつきがある」と感じている人は、肌表面の温度が下がっているかもしれません。
肌が冷えると血行不良が起こり、ターンオーバーが乱れやすくなります。すると肌に必要な栄養や酸素が行き届かず、表皮の生まれ変わりが起こりにくくなってしまうのです。
ターンオーバーが乱れると、古くなった角質がいつまでも肌に残ってしまいます。新陳代謝の悪化による「角質肥厚」が、垢のようなゴワつき・ザラつきの原因です。
さらに、肌表面の温度が下がると水分・油分が活性化しにくくなります。するとうるおいを保つ皮脂の生成・分泌が減るため、なめらかさやツヤ感も失われてしまいます。
肌の表面温度は、外気温の乾燥が始まる7℃以下になると急低下します。
通常、肌の表面温度は34℃くらいです。しかし気温が7℃以下になると、肌の表面温度は急に30℃くらいまで下がってしまいます。
2021年の気象庁データを見ると、最低気温が7℃台まで下がったのは10月です。10月になると、平均の湿度も下がり始めます。この時期から肌の調子が悪くなったという方も、いらっしゃるのではないでしょうか?
このことから、少し肌寒さを感じたら(カレンダーの目安は10月くらい)、冷え対策や保湿ケアを強化することが効果的といえるでしょう。
肌の新陳代謝をよくするためには、肌の表面温度を上げるのが効果的です。肌寒い季節も意識的に身体を温めて、新陳代謝がよい状態を保ちましょう。
運動をして全身を温めることで、肌の表面温度も上がります。
1日15分程度でいいので、軽い運動に挑戦してみてください。ウォーキングやジョギングなど、軽く汗ばむ程度の有酸素運動がおすすめです。
運動した日の翌日は、肌のツヤ感を実感しやすいはず。運動前後の肌を自撮りで撮影してみると変化が分かるので、運動を継続するモチベーションにもつながります。
「運動が苦手」「運動したくない」という人は、入浴だけでもOKです。
お風呂に浸かって身体を温めるだけでも、肌の表面温度が一時的に高くなります。就寝2〜3時間前の入浴は、睡眠の質を高めるためにも効果的です。
熱めのお湯では身体への負担が大きくなるため、38〜40℃くらいに設定するのがおすすめ。ぬるめのお湯に25〜30分程度ゆっくりとつかり全身を温めることで、代謝アップだけでなく、リラックス効果も期待できます。
冬は乾燥ばかりが注目されがちですが、実は冷えも肌トラブルの原因になります。
肌表面が垢のようにゴワゴワ、ザラザラする人の表面温度が下がっているサイン。栄養が行き渡らず、ターンオーバーの乱れによる角質肥厚が起こっているかもしれません。
運動や入浴など、身体を温めて全身のめぐりをよくすることで、肌の表面温度も上がります。保湿スキンケアを徹底しても乾燥や肌トラブルが改善されないときは、肌の表面温度を上げるように働きかけてみてください。
肌表面が冷えると血行不良が起こって栄養が行き届かなくなる
肌表面の温度が下がるのは10月頃から
運動や入浴で全身を温めると肌の冷えを改善しやすくなる
なんとなく肌の調子が良くない、スキンケアに物足りなさを感じる方へ
若いころと比べると、肌にハリや透明感(※1)がなくなり、メイクでごまかしもきかなくなってきます。
みずみずしく弾力のある肌状態は20代にピークを迎え、それ以降は降下していく一方。
エイジングケア(※2)を取り入れることにより、肌トラブルを防ぐことにもつながります。
いつまでも若々しい印象でいるためにも、ぜひ一度ご自身のスキンケアを見直してみませんか?
※1うるおってキメの整った肌のこと
※2年齢に応じたお手入れ