プラセンタに興味はあるけど...本当に効果があるの?とお考えの方へ
プラセンタは肌のハリや弾力の維持をしてくれる、保湿効果の高い成分です。
エイジングケア(※1)をこれからはじめたい、普段のスキンケアでは手応えを感じなくなってしまっている、と考える全ての女性におすすめの成分です。
毎日のスキンケアの中で気軽に取り入れられる美容液からスタートしてみませんか?
※1年齢に応じたお手入れ
目次
プラセンタは動物の胎盤から抽出する成分で、その豊富な栄養成分が肌や体に良い影響をもたらすと言われています。
美容面ではしみ予防や保湿効果などさまざまな効果が期待できるほか、健康面では更年期などへの効果も認められている注目の成分です。
プラセンタ療法の効果 | ・抗炎症作用 ・抗ストレス作用 ・基礎代謝向上 ・内分泌調整 ・自律神経調整 ・免疫活性化 ・肝機能向上 ・解毒作用 |
美容の効果 | ・ハリ・弾力の維持 ・保湿効果 ・しみ予防効果 ・抗酸化作用 |
今回は、プラセンタを使用することでどのような効果が得られるのか、詳しくご紹介します。
プラセンタは動物の胎盤から抽出される成分のこと。胎盤は赤ちゃんに栄養供給などをする器官であり、タンパク質、脂質、糖質の3大栄養素のほか、必須アミノ酸、ビタミン類、カルシウムや鉄などのミネラルのほか、100種類以上の酵素といった栄養素が豊富に含まれており、この栄養素が様々な効果をもたらすと言われています。
また、プラセンタには、「動物性プラセンタ」「海洋性プラセンタ」「植物性プラセンタ」の3種類があります。
それぞれの違いは、以下のとおりです。
種類 | 代表的な原料 | 特徴 |
動物性プラセンタ | 豚 |
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馬 |
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羊 |
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ヒト |
|
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海洋性プラセンタ | 魚の卵を包む卵巣膜 |
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植物性プラセンタ | 植物の胎座 |
|
医薬品はヒトプラセンタが使用され、サプリメントなどは基本的に豚プラセンタが使用されるケースが多くあります。
また、魚類や植物に胎盤は存在しないため、動物性プラセンタとは含まれる成分が異なります。
特に、動物性プラセンタに含まれる成長因子(細胞分裂を活発化させる物質)は海洋性プラセンタと植物性プラセンタには含まれていないため、現れる効果にも差が出る可能性が高いでしょう。
プラセンタは美容面でも健康面でもさまざま効果が期待できる成分です。まずは美容面で期待できる再生力、保湿効果、シミ予防、抗酸化作用などについて詳しく見ていきましょう。
プラセンタが肌の内側にある真皮層の線維芽細胞の増殖を促すことで、ハリや弾力の維持につながると言われています。肌は外側から表皮、真皮の層になっており、真皮はコラーゲンやエラスチンで構成され、水分を保つと同時に、肌のハリや弾力にも関係しています。
コラーゲンやエラスチンなどは線維芽細胞が活発に働くことで正常につくられるため、プラセンタが線維芽細胞の増殖を促進することで、コラーゲンやエラスチンも十分に作られるようになり、肌のハリや弾力につながると考えられています。
また、プラセンタに含まれる成長因子は、前述した通り細胞分裂を活性化させる因子です。細胞の働きを活発化することで、細胞の修復や再生をサポートしてくれます。
成長因子の働きによって、肌にハリを出す、シワやたるみの改善するといった効果が期待できます。
プラセンタには保湿効果も期待できます。プラセンタには遊離アミノ酸という成分が豊富に含まれており、この成分が潤いを与え、さらに皮膚を柔らかくすると考えられています。
プラセンタにはしみ予防効果が期待でき、医薬部外品の美白有効成分としても認められています。プラセンタは、メラニンの元となるDHICAや、メラニンを作る際に必要になる活性酸素(チロシナーゼ)の働きを阻害すると言われており、この働きによってメラニンの生成が抑えられ、しみ予防効果が期待できるのです。
プラセンタには抗酸化作用も期待できます。抗酸化作用とは、活性酸素をつくらせない、無毒化する、活性酸素によって傷ついた細胞を修復するなどの働きのことを指します。
肌が紫外線などの過剰な刺激を受けると、活性酸素と呼ばれる身体の酸化ストレスを引き起こす化学物質を生み出します。活性酸素はしみしわなど老化の原因のひとつです。
プラセンタのもつ抗酸化作用は、活性酸素種を中和することで、活性酸素による細胞の老化や損傷を防ぎ、健康を維持するのに役立ちます。そのため、プラセンタの抗酸化作用によってエイジングサインの予防につながります。
プラセンタに興味はあるけど…本当に効果があるの?とお考えの方へ
プラセンタは肌のハリや弾力の維持をしてくれる、保湿効果の高い成分です。
エイジングケア(※1)をこれからはじめたい、普段のスキンケアでは手応えを感じなくなってしまっている、と考える全ての女性におすすめの成分です。
毎日のスキンケアの中で気軽に取り入れられる美容液からスタートしてみませんか?
※1年齢に応じたお手入れ
プラセンタは健康面でも効果が期待でき、更年期障害・肝機能障害・乳汁分泌不全といった特定の疾患に対しては、厚生労働省にその効果が認められています。ただし、このような治療目的の場合は、プラセンタ注射を行うことが一般的です。
更年期に現れるさまざまな症状の中で他の病気に伴わないものを「更年期症状」といい、その中でも症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」と言います。
40~50代頃の女性に起こりやすく、過度なストレスや、閉経を迎える頃に女性ホルモンの分泌が低下すると発症することがあります。
具体的な症状として
など多岐に渡ります。
メカニズムはわかっていませんが、プラセンタ注射でこのような症状が改善されることが知られています。
また、脂肪肝、慢性肝炎、肝硬変などの病気による肝機能低下の改善や、 母乳の出が悪くなる乳汁分泌不全の改善に対する効果も認められています。
プラセンタ化粧品やサプリメントには基本的に副作用はほとんどないと言われています。しかし、プラセンタ注射の場合に、ごくまれに以下のような症状があらわれるケースもあります。
注射の種類 | 効果のある疾患 | 副作用 |
メルスモン | ・更年期障害 ・乳汁分泌不全 |
・ショック症状(冷や汗、息苦しさ、立ちくらみ、血圧低下など) ・悪寒 ・悪心 ・発熱 ・発疹 ・疼痛 など |
ラエンネック | 肝機能障害 | ・ショック症状(冷や汗、息苦しさ、立ちくらみ、血圧低下など) ・悪寒 ・悪心 ・頭痛 ・発熱 ・発疹 ・疼痛 ・硬結 ・そう痒感 ・肝機能障害(AST、ALT上昇等) ・女性型乳房 など |
また、サプリメントやスキンケアとして取り入れた場合は、上記のような副作用はほぼありませんが、アレルギーには注意が必要です。
前述したように、サプリメントなどに使用されるプラセンタは豚由来のものが多いため、豚のアレルギーがある人はアレルギー症状が出る可能性があります。
豚にアレルギーがなくても、まれに羊や鹿などのプラセンタを使用したものもあるため、アレルギーを持つ人は事前に医師に相談しましょう。
また、妊婦や授乳中の方、持病がある方、服薬中の方も医師に相談してから使用するようにしてください。
以下の記事では、プラセンタの副作用についてより詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
プラセンタの取り入れ方は、
の主に3つです。それぞれの違いについて解説します。
美肌を目指したいのであれば、美容液などのスキンケアで取り入れましょう。
今回の記事で紹介したプラセンタの美容効果は、基本的にスキンケアで外から取り入れる場合に期待されるものです。そのため、しみ予防、保湿、抗酸化作用、ハリ・弾力の維持などを目的とする場合は、プラセンタでスキンケアを行うのがおすすめです。
プラセンタで、美容効果も健康効果も得たい場合は、インナーケアができるサプリメントで取り入れましょう。
プラセンタのサプリメントを摂取することで、疲れやすさが軽減したり、肌にハリやみずみずしさを出したりする効果が期待できます。
プラセンタのサプリメントは、美容効果が期待できる成分がどれくらい入っているのかわからないことが多くあります。そのため、1日の摂取量に対するプラセンタの含有量が明記されている商品を選ぶことが重要です。
また、加熱殺菌処理をしていない「生プラセンタ」も販売されていますが、これは日本健康・栄養食品協会の品質規格基準を満たしておらず安全性が保証されていないため、安易な摂取はおすすめできません。
注射も肌への美容効果があると言われていますが、厚生労働省に認められている効果は更年期障害と肝機能の改善のみです。そのため、それ以外の目的で注射を行う場合は、特に医師とよく相談して、効果や副作用を理解した上で治療に進むことをおすすめします。
また、ヒト由来のプラセンタを注射した人は、施術後に献血ができないというデメリットもあるため、注意が必要です。
美肌目的でプラセンタを効果的に取り入れるためには、スキンケアを正しく行いましょう。美しい肌を保つためにも、適切なスキンケアが欠かせません。
スキンケアをおこなう前に重要なのが洗顔です。くすみを防ぐために、しっかり泡立てた洗顔料を使い、たまった汚れをスッキリと洗い落としましょう。
そうすることで、洗顔後の美容成分のなじみもグンとアップします。
また、見落としがちなのがすすぐ際の「水温」です。35℃以上になるとくすみやカサつきを招くので、30~34℃を目安にしましょう。
また、前髪の生え際や耳の下など、洗い残しがないように気を付けてください。
洗顔後の肌には、スキンケアをおこないます。
プラセンタのスキンケアとしておすすめなのが、原液タイプの美容液です。プラセンタのチカラをギュッと詰めた原液美容液が、気になる肌のくすみや乾燥に働きかけてくれます。
原液美容液の塗り方
ハリを与える効果が期待される原液美容液なら、重ねづけの際に目尻部分を伸ばして細部までなじませたり、頬を引き上げてほうれい線を伸ばしてなじませたりすると、すみずみまで丁寧につけることができます。
透明感を引き出す効果が期待される原液美容液なら、シミやソバカスの上、紫外線の影響を受けやすい頬骨や鼻など顔の高い位置に重ねづけするといいでしょう。
美容液を塗布後に、化粧水や乳液などの通常のスキンケアをおこなってください。
プラセンタに興味はあるけど…本当に効果があるの?とお考えの方へ
プラセンタは肌のハリや弾力の維持をしてくれる、保湿効果の高い成分です。
エイジングケア(※1)をこれからはじめたい、普段のスキンケアでは手応えを感じなくなってしまっている、と考える全ての女性におすすめの成分です。
毎日のスキンケアの中で気軽に取り入れられる美容液からスタートしてみませんか?
※1年齢に応じたお手入れ
基礎化粧品を使った肌へのダイレクトなケアと同時に、サプリメントで内側からも働きかけましょう。
プラセンタは胎盤であるため、食事からの摂取ができません。そのため、プラセンタ配合のサプリメントで補うのがおすすめです。
見た目の印象を良くするだけでなく、ぐったりとした重さや疲れを感じやすい人にも効果的です。プラセンタのサプリメントは、少なくとも2〜3ヶ月以上続けることで変化を感じやすくなります。リズム良く快調な1日のために、習慣化しましょう。
スキンケアやインナーケアの効果が現れるまでの期間については特にデータがありませんが、十分な効果を実感したい場合は、継続して使用することが大切です。効果を感じられても、使用をやめてしまえば肌や身体の調子は戻ってしまいます。
一方、プラセンタ注射の効果を実感するまでには2〜3回の治療が必要で、その後は1回行うと2〜3日効果が持続すると言われています。そのため、最初は週に2回程度、2〜3ヶ月目以降は週に1回程度注射をするのがおすすめです。
プラセンタを選ぶ際はどのようなことに気をつけて選ぶと良いのでしょうか。スキンケア商品やサプリメントの選び方を解説します。
まず、スキンケアなどの外から取り入れるものの場合は、配合されている成分の量に着目しましょう。
スキンケア成分は、配合量が1%を超えるものは配合順に記載する決まりがあります。そのため、できるだけ成分の最初の方にプラセンタエキスの記載があるものを選ぶのがおすすめです。
経口摂取する場合は、アレルギーの報告もあることから、品質には十分注意する必要があります。基準となるのは「SPF豚」や「JHFAマーク」です。
SPF豚は、日本SPF豚協会が定めた基準を満たす豚のことで、抗生物質を与えず、厳しい管理のもとで飼育されているため、プラセンタの品質も高いと言われています。さらに、JHFAマークは日本健康・栄養食品協会の認定マークであり、こちらも徹底した品質管理と安全性試験をクリアするなど、厳しい品質規格基準を満たしたものにつけられるマークです。
これらの表示があるサプリメントであれば安全性は高いと言えます。
プラセンタにはしみ予防や保湿効果、抗酸化作用、ハリや弾力の維持など、さまざまな美容効果が期待できます。さらに医薬品として更年期障害・肝機能障害・乳汁分泌不全を改善する効果も認められています。
プラセンタを摂取する方法は、スキンケア、経口摂取、注射の3種類があるため、自分の目的に合う方法を選んで始めましょう。
以下の記事では、プラセンタと同時に摂取したい栄養素・成分や、取り入れる際の注意点などについて解説しています。あわせてご覧ください。
特定疾患の治療のプラセンタ注射を保険適用でおこなう場合以外は、プラセンタの使用に年齢制限はありません。
お肌の曲がり角と言われる20代後半からはじめれば、肌のハリや弾力の維持やシミ予防ができ、肌に衰えを感じてからでも、若々しく肌の状態を改善できる可能性があります。
そのため、プラセンタを使用するのに、早すぎる・遅すぎるということはないのです。
プラセンタはほかのサプリメントと併用しても問題ありません。ただし、サプリメントではなく服薬中の場合は医師に相談してから使用しましょう。
本記事では、プラセンタの効果について詳しく解説してきました。最後にまとめをご覧ください。
■プラセンタの美容効果
■プラセンタ注射での治療効果が認められている疾患
■プラセンタの取り入れ方
プラセンタを使用する目的に合わせて、自分自身に適した方法で取り入れてみてください。
プラセンタに興味はあるけど...本当に効果があるの?とお考えの方へ
プラセンタは肌のハリや弾力の維持をしてくれる、保湿効果の高い成分です。
エイジングケア(※1)をこれからはじめたい、普段のスキンケアでは手応えを感じなくなってしまっている、と考える全ての女性におすすめの成分です。
毎日のスキンケアの中で気軽に取り入れられる美容液からスタートしてみませんか?
※1年齢に応じたお手入れ